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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第43話:現実世界へ
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世界に来ればいいんだ」

「そうだな、確かに何で気付かなかったんだろうな」

「あ…あの…お主達…?」

「パルモンをちゃんとパパ達に自己紹介しないとね!!」

「一緒に暮らせるよパタモン!!」

「僕の家は動物駄目だけどデジモンは除外されるよね?」

「ペットじゃないんだし、大丈夫でしょ?」

デジモン達を現実世界に連れて行く気満々のムードにゲンナイは何としても止めなくてはと口を開くが、ブイモンの方が先に口を開いた。

「ゲンナイさんと言うかデジタルワールドにご褒美要求!!今まで世界のために戦ってきたんだから俺達が現実世界で暮らしてもいいだろー!!」

【いいだろー!!】

パートナーと一緒にいたいのはアグモン達も同じであり、ブイモンと一緒にゲンナイに詰め寄る。

「い、いや、でも…ブイモンとワームモンの場合は事故だから特例で…あまりそういうのはのう…」

「何だよ!!俺達は4年間平穏に過ごせたんだから別に向こうで暮らしてもいいじゃんか!!」

【そうだそうだ!!ブー!!ブー!!ブー!!ブー!!ブー!!ブー!!ブー!!ブー!!ブー!!ブー!!ブー!!ブー!!ブー!!ブー!!ブー!!ブー!!ブー!!ブー!!ブー!!ブー!!】

ブイモンの援護射撃に曝されゲンナイはとうとう折れた。

「わ、分かった…」

【いやったー!!】

「しかし、お主等、向こうの世界の病気の耐性がないじゃろ?」

【気合いでどうにかする!!】

「あ、そうか…」

もう諦めの境地に入ったらしくツッコまないゲンナイであった。

これを見たケンタルモンは冷や汗を流しながら呟く。

「思う一念岩をも通す…か」

こうして子供達はデジタルワールドで経験と大輔達の今までの経験話を語らいながらギリギリまで残り、そして現実世界行きの電車に乗り込んだ。

「それじゃあ現実世界に出発!!」

【おー!!】

大輔達とブイモン達を乗せた電車は宙に浮き、そのままゲートに直進した。

窓から見える子供達とデジモン達の笑顔にゲンナイはこれで良かったのかもしれないと思うことにした。

子供達の夏休みの冒険は終わった。

しかしゲートは閉じたままという訳ではない。

何故なら、選ばれし子供達の冒険は…これが最初でもなければ終わりでもないからだ。

デジタルワールドへのゲートはきっとまた開かれる。

デジモン達のことを忘れていなければ…それを望んだ時、心の中に…いや、ひょっとすると…。

そしてアグモン達が現実世界に移住してから数週間後、火田主税は微妙な表情で道場の床に並んでいる布団を見つめていた。

ブイモンとワームモンは氷水にタオルを浸して絞った後、テイルモン達の額に乗せてやった
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