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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第43話:現実世界へ
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とに大輔は周囲を見遣る。

「オーガモンは旅に出てしまったよ。私達ワクチンやデータとはいたくないと…そして自分も究極体に進化し、対等の条件で私を倒すと言ってね」

大輔達の疑問に答えてくれたのはオーガモンのライバルのレオモンだった。

しかしレオモンの表情もやる気に満ちているのでサーベルレオモンの進化を固定させるために修行を積むのだろう。

「それにしてもやっぱりウィルス種奴らって、どうも苦手ですわ…のわあああ!?」

「僕もウィルスの属性持ちなんだよねー」

ワームモンの糸で雁字搦めにされて地面に落とされたテントモン。

「へ…?わあああ!!えろうすんまへん!!」

「許さないよ、賢ちゃん。究極体に進化させて。しっかりと躾てあげないと」

「のわあああああ!?それだけは勘弁してくんなはれー!!」

完全体までしか進化出来ない自分ではバンチョースティングモンには絶対に勝てない。

テントモンは土下座を繰り返して必死に許しを請う。

「まあ、いつぞやアグモンがスカルグレイモンに暗黒進化した時、間違った進化と言ったことがあったが、あれはお主達の目的から外れるという意味で間違った進化と言ったわけで。進化そのものに正しいも誤りもないのだ。」

バンチョースティングモンに踏まれているテントモンを見遣りながらゲンナイが言う。

因みにテントモンは本当に軽く踏まれてるだけなのでゴキ○リのように中身ははみ出てません。

「ウィルス種ね。よしウィルス種のマグナモンを目指してみるか…名付けてブラックマグナモン……」

【止めて!!】

「じゃあ僕もウィルス種に…ブラックウォーグレイモンとかどうかな?」

【乗っかるな!!】

ブイモンの言葉にアグモンが乗っかったために全員が止めた。

再構築されたデジタルワールドの時間は、ゆっくりと穏やかに流れてゆく。

子供達は、以前初めてデジタルワールドで夜を明かした場所に来ていた。

「懐かしいよね。ここで私達、この世界に来て最初の夜を過ごしたのよね」

「そうなんですか?」

「そうです。ガブモンがガルルモンに進化して、シードラモンと戦ったんですよ」

賢の問いに光子郎が頷いて答えてくれた。

「まあ、色々あったけど最後はめでたしめでたしでよかったよね!僕らも胸を張って元の世界に帰れる!!」

丈の言葉に応える者は誰もいない。

しかし丈は仲間の間に漂う微妙な空気に気付かずに立ち上がった。

「僕達帰ったら英雄かな?取材とかいっぱい来たりして!ねえ、みんなはどう思う?」

この空気の読めなさは一種の才能かもしれない。

一部を除いた面子の空気に気付けないのだから。

仲間を振り返り、そこでようやく丈は気付いた。
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