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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第40話:異変
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闇に終わりは無いじゃろう」
「おい!一体どうなってんだ!?」
「ダークマスターズを倒したってのに!!」
ダークマスターズを倒して世界が平和になると思ったのに、起こったのは理解がまるで追い付かない空間に飲み込まれるという事態である。
太一とヤマトがゲンナイに問うのも当然か。
「……全ての悪を生み出した最も根源的な物がまだ倒せていないのじゃ」
「それは俺達にも言ってなかったなゲンナイさん。その根源的な物とは何なんだよ?」
大輔が問うとゲンナイはゆっくり口を開いた。
「ダイノ古代境の碑文に記されてあった。“太古の昔…世界のとある場所にあった火の壁を越えて何かが現れた。それは存在することによって時空を歪ませる生き物で、世界は危機に陥った”。」
「火の壁……?」
「恐らくファイアウォールのことですよ。ファイアウォールとは、あるコンピュータやネットワークと外部ネットワークの境界に設置され、内外の通信を中継、監視し、外部の攻撃から内部を保護するためのソフトウェアや機器、システムなんです。」
丈が疑問符を浮かべるが、パソコンに詳しい賢が説明した。
「“デジモン達の力ではそれを倒すことが出来ず…現実世界から選ばれし子供達を招き、そしてそれは退治された。”」
「…え…と言うことは…」
「選ばれし子供達は僕らの前にもいたのか!?」
「選ばれし子供の伝説がある時点で僕達の前にもいたのは当然じゃないですか」
賢がツッコミを入れた後、ゲンナイに先を促す。
「碑文には予言も書かれておった。“やがてまた、火の壁から大きな闇がこの世界に入って来るだろう”と…」
「大きな闇…?」
思わず、子供達は再び辺りを見遣る。曖昧でやけに不安な気持ちになる空間しかない。
「この闇が敵の正体だって言うのか?」
「そうとも言える。しかし実体もあるじゃろう。…大輔、最後の敵に対抗するための強化プログラムがある…受け取ってくれんか?」
「え?」
「大分昔の話じゃ…ホストコンピュータ・イグドラシルが管理するデジタルワールドは、デジモンの増加によって容量オーバー寸前に追い込まれていた。イグドラシルは、少数の選ばれたデジモンのみを新たなデジタルワールドに移送し、旧世界に残ったデジモン全て消去をするプロジェクトアーク実行を決定し、デジモンを抹殺するXプログラムを発動させたのじゃ」
「デジモン抹殺プログラム…なんとまあ過激な支配者ですね」
「否定しようがないのう。正直イグドラシルはあまりにも過激過ぎて我々も対応に困らされておる。早くホメオスタシスの能力がイグドラシルを上回ればとわしとわしの同僚達は…と、愚痴っとる暇はないのう。そのプログラムにより旧世界のデジタルワールドに残
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