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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第36話:竜殺の閃き
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だと言っていたのを思い出した太一は、ウォーグレイモンに進化さえ出来ればムゲンドラモンにも有効打を与えられるかもと考えたのだが、無理な捜索が災いしてアグモンに進化出来るだけのエネルギーがないのだ。

「チッ、相変わらず頑丈な奴だ!!」

「俺の全身はクロンデジゾイド合金だ。メタルシードラモンのような半端者と同じにされては困る。」

バンチョースティングモンの攻撃で確かにダメージは通るのだが、ムゲンドラモンに決定打を与えることが出来ないでいる。

やはり完全な機械化をしているムゲンドラモンに打撃はあまり通用しないようだ。

「苦戦してるな、バンチョースティングモンの奴」

「まずいわね、一応あの光で進化出来るまでには回復したようだけど、何時まで保つか…」

ブイモンとテイルモンが険しい表情を浮かべながら戦いを見つめる。

「大輔、ヒカリ。もう一度さっきの光を出せないか?」

「「え?」」

「無理よ、本人達さえ理解してない力よ?あまり頼らない方がいいわ」

ブイモンの問いにテイルモンが首を横に振る。

しかし問われた本人達は紋章を見つめた後に表情を引き締めた。

「「やってみる!!」」

紋章を握り締めてただひたすらに想いを込める。

すると先程に比べれば弱いが癒やしの輝きが放たれていく。

「対象を絞れるかい?対象はアグモンだ」

「はあ!?俺を回復させてマグナモンに進化すれば…」

「エネルギーが保つまでにムゲンドラモンに勝てるならやってもいいけど、出来るのかい?」

「ゔ…」

「ウォーグレイモンならドラモンキラーでムゲンドラモンに有効打を打てる。バンチョースティングモンが隙を作るから、アグモンはムゲンドラモンを一撃で仕留めてくれ」

「分かった。やってみるよ」

光を浴びて回復していくアグモン。

究極体にまで進化出来るくらいに回復したら一気に駆け出した。

「喰らえ!!爆雷天!!」

渾身の一撃をムゲンドラモンに叩き込むと、ムゲンドラモンの体が爆炎に飲まれた。

「くっ!!」

バンチョースティングモンの体が光に包まれ、ワームモンに退化した。

「これで終わりだな」

「ああ、君がね」

ムゲンドラモンに対して不敵な笑みを浮かべながら言うワームモン。

「何?…!?」

ムゲンドラモンが気付いた時には既にアグモンは近くまで来ていた。

「アグモンワープ進化、ウォーグレイモン!!」

光から飛び出したウォーグレイモンは右腕のドラモンキラーに全てのエネルギーを収束させた。

ムゲンドラモンの強固な装甲に生半可な攻撃は通用しない。

もしバンチョースティングモンが事前に隙を作ってくれなければウォーグレイモンは反撃
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