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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第32話:兄弟
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それにショックを受けるパルモン。

「え、ええ!?私一応超進化出来るのに…」

「お前、超進化して単独で完全体撃破出来たか?俺の記憶には全くないんだけど…なあ?みんなは?」

【ない…です】

ブイモンが他の面子に振り返るが少しの沈黙の後に返ってきたのはブイモンへの肯定。

「というわけでパルモン。別にお前がいようといなかろうと戦力はてんで変わらないんだから気にするな。第一前線は俺達だし、サポートが1人減ったくらい大したことじゃ…」

「ブイモン、止めてあげなさい」

笑いながら言うブイモンにテイルモンが待ったをかけた。

パルモンはブイモンの急所を的確に抉る口撃で全身の色が色褪せ、自慢の頭の花も萎れていた。

流石は古代の戦闘種族。

相手の急所を的確に狙うなど朝飯前か。

「(ひっでえ…)」

「(何て容赦のない…)」

太一と光子郎もブイモンの口撃に顔を顔を引き攣らせるしかなかった。

「まあ、とにかく。ミミ、しっかりと悩んで考えろ。何のために戦うのかをさ」

ブイモンの言葉にミミは頷くと隣で枯れているパルモンを見遣る。

「パルモン枯れちゃったけどどうしよう?」

「土の中に埋めれば?(適当)」

取り敢えずパルモンは土の中に埋められて、土の養分によって復活するのは数時間要したのであった。












おまけ:いい夫婦の日

時系列は結構未来。

デジタルワールドの冒険から十数年後、かつての選ばれし子供達もそれぞれの相手を見つけて幸せを享受していた。

大輔とヒカリもそうで、この2人は選ばれし子供の中でも早く結婚し、双子の兄妹を授かっていた。

大輔はいつも仕事で忙しいが、今回は久しぶりにゆっくりしようと、大輔の両親に子供達を預けてデジタルワールドにいたのだが。

「とうとうこの日がやってきたわねブイモン。今まで数々の妨害はあったけど、今日こそあんたとの決着を着けてあげるわ!!」

「ふん、お前にこの俺が倒せるのか?テイルモン?」

最早、デジタルワールドの名物となりつつあるブイモンとテイルモンの喧嘩。

理由はおやつとして持ってきたレアチーズケーキが1個余ったために、それを我先にとブイモンとテイルモンが取り合った結果である。

「確かに今までなんやかんやあったけど、私は打倒あんたのために血反吐を吐く思いで特訓を重ねに重ねて来たわ。そしてこの戦いで見せる私の力こそが!!私の執念の結晶!!私の執念の力を…今こそ思い知りなさい!!はああああ!!」

「お、中々の戦闘力だな」

「ふううう…さあ、来なさい…」

フルパワー状態のテイルモンがブイモンを獲物を狩る獣のような目で見据えた。


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