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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第32話:兄弟
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」
「分かりましたよ。ヤマトさんの気持ちは分かるし、俺達で良いならタケルの面倒を見ますよ」
「そうか、悪いな」
「………」
タケルは無言でこの場を立ち去った。
ヤマトも出来ることなら自分の力で弟を守ってやりたいがこの状況ではそうはいかない。
多少の安心を得てヤマトは大輔達を連れて元の場所に戻り、食事を摂る。
「うん、味は昔と変わらないな」
「昔と比べて見慣れない木の実とか増えてたけどね」
古代のデジタルワールド出身の2体が木の実を頬張りながら会話する。
「お前ら昔昔昔言うけど現実世界に来たの4年前だろ?じゃあそんなに変わるもんじゃないだろ?」
「太一さん、現実世界とデジタルワールドは時間の流れが違うのをお忘れですか?現実世界の1日がデジタルワールドの1年なんだから現実世界の4年となるとデジタルワールドでは約5760年経ってるんですよ?だからブイモン達が知るデジタルワールドと全然違うのは当たり前です。選ばれし子供の伝承はその時からあったのかい?」
「んー、確か人間の子供がデジモンと一緒に旅をしてとんでもない悪者をやっつけたって噂くらいなら。」
「なる程、ブイモン達がいた時代で噂程度ならこの時代では伝説レベルなのは当たり前か」
「ご、5760…ま、マジか…ブイモン達がいた時代ってそんなに大昔なのか…」
「時間の流れが違うのは知ってましたが、そこまで大昔なんて…」
太一は顔を引き攣らせ、光子郎は興味深そうに呟いた。
「でも…私、早くお家に…元の世界に帰りたい…」
【………】
「だって…大輔君達から選ばれた理由とか聞かされたけど、どうして私達が戦わないといけないの?もっとお洒落して、もっと美味しい物食べて、もっと海外旅行とかもして……それから……」
大輔達の口からゲンナイから聞いたという自分達が選ばれた理由。
それを知っても一部納得していない者もいる。
恐らくそれが一番顕著なのはミミか。
「戦いたくないなら戦わなくてもいいぞ」
「え?」
まさかの発言にミミは目を見開いた。
「理由がないと戦えないなら戦わなくて良いさ。俺達の戦い、これからの冒険を見て考えればいい」
「でもよ、全員で戦わないと奴らには…」
太一の言葉にブイモンは手で制した。
「中途半端な気持ちで戦うといざという時に駄目になる。ここは休む時だろ」
「でも…」
自分で言いつつも多少の迷いを見せるミミ。
「いいよ、別にパルモンは大して戦力にならないし」
「うんうん…って、ええ!?な、何で!?何でそんな酷いこと言うの!?」
「だってお前の進化形態、全て弱いじゃん」
弱いじゃん…弱いじゃん…弱いじゃん…。
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