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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第32話:兄弟
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てもらうんだからな」
「「はーい」」
「加入していきなりスタメン扱いなのは嬉しいよな」
「まあね」
「スタメン?何それ?食べられるの?」
能天気なアグモンの問いにワームモンは苦笑しながら口を開いた。
「スタメンはスターティングメンバーの略でスポーツの団体競技で、試合開始時に出場する定員内選手のことを言うんだよ。だから食べられない」
「よく知ってるわね?」
「これでも約4年間現実世界で暮らしてきたからね。ある程度の常識はあるよ」
空の問いにワームモンは説明する。
ワームモンは賢と同じく勤勉なので現実世界について色々勉強中なのだ。
「そうか…なあ、大輔、賢、ヒカリちゃん。ちょっといいか?」
「「「?」」」
「何だよヤマト?」
「少しな、3人に頼みたいことがあるんだ」
「頼み?ここで言えば良いじゃんか」
「言えないんだよ。馬鹿」
ヤマトは3人を連れて少し離れた場所に向かう。
「…………」
タケルは少し気になり、ヤマト達をこっそり追いかけていく。
「ここなら大丈夫か…なあ、3人に頼みたいことがあるんだ」
「「頼み?」」
「珍しいですね?ヤマトさんが僕達に頼みなんて?」
大輔達は目を見開きながら話の続きを促した。
「…………」
タケルは物陰に隠れて耳を澄ます。
内心ヤマト達に悪いと思いながら。
「いやな…お前達、タケルと同じ小学2年生だろ?悪いけど、もし俺がタケルの傍にいてやれない時、守ってやってくれないか?」
「「「え?」」」
「……え?」
目を見開く大輔達とタケル。
「えっと、タケルに何かあったんですか?」
「いや、その…俺とタケルの事情は知ってるよな?」
「はい、ある程度のことは」
賢が頷くとヤマトが話を続けた。
「あいつだけは何があっても守りたいと思うんだけどな…でもこれから戦う残りの相手はそんな生易しい相手じゃない。ガブモンが究極体に進化出来る以上、俺は前に出ないといけない。まあ、それはお前達も一緒だけどな。だから…俺が戦いでタケルの傍にいられない時だけでいい…タケルを守ってやってくれないか?正直、エンジェモンだけでタケルを守りきれるか…」
「エンジェモンは成熟期。如何に強力な聖なる力を持とうと世代の差は埋められませんからね。完全体ならまだしも特に究極体とは」
「ああ…だから、タケルと同い年のお前達なら戦いの時は俺よりは傍にいられる。お前達は機転も利くからタケルを助けてくれるかなって…」
「なる程…しかし少しばかり過保護なんじゃ…」
「あいつは俺達が小さい頃から離れ離れになったんだ。普段一緒にいてやれない分、せめて今くらいは…
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