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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第30話:メタルシードラモン
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し!!みんなホエーモンに乗り込め!!」

太一の指示により、全員がホエーモンに乗り込んだ。

全員が乗り込んだことを確認したホエーモンはすぐさま移動する。

マグナモンがメタルシードラモンを倒したことにより海のエリアが無くなり、これで森と海のエリアを解放したことになる。

そして、しばらくして…。

「……ぐお〜」

「おい、初っ端から寝るんじゃねえよ」

いきなり寝ているブイモンに太一がツッコミを入れた。

「く〜」

「ワームモンも寝ているわ」

丸まって寝ているワームモンを指差す空。

「こいつら暇さえあれば寝てるよな。食って遊んで寝て…いや寝るの比率が大きいか…?」

取り敢えず近くのエリアまでホエーモンに乗せてもらっていた子供達だが、ブイモンとワームモンのことに気付いていた。

「最近疲れが溜まっているようですねブイモンとワームモン。」

「そりゃあお前…今まで現実世界で戦ってきたらしいし、ヴァンデモンとの戦いの後、すぐにこっちに来たんだから疲れて当然だろ」

「それにしても寝過ぎじゃないかい?眠りすぎなのも体に良くないよ」

ヤマトの言葉に丈がブイモンとワームモンを見遣りながら呟く。

そこにゴマモンがマジックペン片手にブイモンに歩み寄る。

「ゴマモン、何する気?」

「いや〜、こいつにはボコボコにされたりしたから悪戯で仕返ししようと」

ミミの問いにゴマモンはニヤリと笑いながら言う。

「今度こそ殺されるぞお前」

太一はビッグサイトで不用意な発言をしたことでボコボコにされたゴマモンを思い出し、今度はボコボコにされるだけじゃ済まないと確信した。

「大丈夫大丈夫!!みんなが黙っていてくれれば…」

「でもホエーモンの中には僕達しかいないからブイモンは僕達を真っ先に疑うよ?」

「あ…」

タケルの言葉にハッとなるゴマモン。

確かにホエーモンの体内には今自分達しかいないので真っ先に疑うのは自分達。

「僕は嫌ですよ。ブイモンの頭突きを受けたりワームモンの糸で雁字搦めにされたりなんて」

光子郎は嫌そうに呟く。

誰だって木を薙ぎ倒す頭突きを受けたり粘着質の糸で雁字搦めされるのは嫌だろう。

「…くっ、でもこのチャンスを逃したら復讐のチャンスは…ぶげらっ!?」

「むにゃ〜」

ブイモンは戦っている夢を見ているのか拳がゴマモンの顎に炸裂し、見事にぶっ飛ばされた。

「ほら言わんこっちゃない」

丈が目を回して気絶しているゴマモンを見遣りながら呆れたように呟く。

「でも実際、ブイモンは強かったわね。このまま残りのダークマスターズまで倒してしまいそうな勢いだわ。1人で…」

「それで良いのか…?」

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