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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第29話:非常時の際には店は運営されない
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員が頷いたその時である。
「助けてー!!」
突然、沖の方から助けを求める声が聞こえ、向こうを見遣ると派手な水飛沫を上げて、誰かが溺れかけている。
海に落ちてしまったデジモンだろうか。
「溺れてるな」
「溺れてるね」
「冷静に言ってないで助けようよ!?」
冷静に溺れている何者かを見つめる大輔と賢にヒカリが思わず叫んだ。
「しょうがない、助けに行ってやるか」
ブイモンが海に飛び込んで溺れている何者かに近付いていく。
「デジメンタルアップ!!」
「ブイモンアーマー進化、ライドラモン!!」
念の為にライドラモンにアーマー進化させると一気に向かっていく。
因みにライドラモンの泳ぎ方は四足歩行の都合上、犬掻きである。
「ん?」
波間にちらりと見えた色鮮やかな何かを目にし、眉を顰めるライドラモン。
「何で浮き輪があるのに溺れてるんだ?」
ライドラモンの疑問に応えるかのように海が大きく荒れて、毒々しいピンクの体を持ち、ヤドカリに似たデジモンのシェルモン。
「………」
「お前を溺れさs…」
「消えろ、ブルーサンダー」
水の中にいることと水の属性を持つこともあり、雷属性の攻撃が大の苦手なシェルモンに台詞を全部言わせるようなことをせずにライドラモンは戸惑うことなく、無慈悲に淡々と電撃をお見舞いしてデータの塵にしてやった。
一番可哀想なのは水面に浮かぶ無数の魚達だろうか?
因みにライドラモンは雷に高い耐性を持ち、自分自身の技なので大丈夫なのであった。
「いや〜大漁大漁♪」
シェルモンを軽く消し飛ばしたブイモンは上機嫌で魚を捕獲していた。
「あんた、鬼ね」
「基本的に敵に情けなんて不要じゃん?」
呆れた表情を浮かべるテイルモンに対して純真無垢な瞳で見つめ返すブイモン。
「それよりシェルモンの犠牲のおかげで魚が穫れたし、大輔、これ食べようぜ」
「感電したりしないだろうな?」
「それなら俺が触れる訳ないじゃんか?」
大輔が恐る恐る触れると確かに平気だった。
「そんなのよりいいとこ見つけたぜ!?」
「あ?」
太一が指差した先には何と海の家があった。
「どうせなら手作りの飯が食いたいだろ?魚を焼くよりあっちの方が…」
「金は?」
【う…】
ブイモンの問いに太一達は凍り付いた。
「俺の時代と変わらないならデジタルワールドの金はドルだぞ?あるのか?」
【う…う…】
「無銭飲食するのか?」
【う…う…う…】
「第一、ダークマスターズが暴れ回ってるのに店なんかやらないだろ」
【うう!?】
ブイモンの言葉に太一達はガックリした。
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