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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第29話:非常時の際には店は運営されない
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法がないっピ」
「そんな…」
選ばれし子供の中で最も争いが苦手なミミが呟いた。
「ピッコロモンはこれからどうするんだ?」
雰囲気が重くなったことに気付いた大輔がピッコロモンに尋ねる。
「私もただ君達ばかりに全てを任せるつもりはないっピ。私は私に出来る方法で君達の力になり、ダークマスターズと戦うっピ。そのためにダークマスターズに反抗しているデジモン達を捜しに行くっピ。まずはファイル島のデジモンからだっピ」
「待ちな!!」
飛び立とうとしたピッコロモンを呼び止めたのはハニービーモンであった。
「君は…」
「俺はハニービーモンだ。ピッコロモン、俺も仲間集めに協力させてくれ」
「「「ハニービーモン?」」」
「何だよいきなり?」
大輔達はいきなりのハニービーモンの言葉に付き合いの長い面子は目を見開く。
「いやな、俺も出来るだけ兄貴達のサポートはしてきたけどな。正直このままいても兄貴達の足手まといになりそうなんでな。だったら俺は仲間集めに力を貸すさ」
ハニービーモンなりに考えての結論だった。
成熟期相当のアーマー体である自分がいたところでダークマスターズの連中にはてんで役に立てない。
ならば仲間を集めて戦力増強に手を貸した方がいいと考えたのだ。
「分かったよハニービーモン。君が自分で決めたならそうすればいいよ」
「すまねえ兄貴。チャックモン、俺に付き合ってくれねえか?」
「勿論…ほら、君達も来るんだよ」
「「ギクーッ!!」」
逃げようとしたゴツモンとパンプモンにチャックモンがジト目で見遣る。
「てめえら何逃げようとしてんだ?」
「だ、だってさー!!俺達は戦うより遊ぶ方が…」
「そうそう!戦って死んだら元も子もないし…」
「この軟弱者!!」
逃げ腰のゴツモンとパンプモンにピッコロモンの一喝が炸裂した。
「「ひぃ!?」」
「黙って聞いていれば何て甘ったれなことを…その腑抜けな根性をこの私がビシバシ鍛えてやるっピー!!」
ピッコロモンが杖を振るとゴツモンとパンプモンは結界内に閉じ込められ、強制的に連れて行かれる。
「いやああああ!!」
「助けてー!!」
「ポイズンパウダー!!」
「「あががががが…痺れ…びれ…」」
毒鱗粉を喰らった2体はピクピクと痙攣しながら沈黙した。
「それじゃあまたね♪」
【あ、はい。また】
チャックモンの満面の笑顔の別れの挨拶に子供達もデジモン達もそれしか返せなかった。
そしてハニービーモン達はパンプモン達を強制連行しつつ、ピッコロモンと共に去っていった。
「嵐のように去って行きやがったなあいつら…」
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