暁 〜小説投稿サイト〜
デジモンアドベンチャー Miracle Light
第27話:デジタルワールド
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
たのは未知の世界での出来事。

「頼んだよ、皆。夜が来て、朝が来るのは当たり前だと思ってたけど…今度ばかりは、永遠に夜明けは来ないかも知れないからね…」

丈の兄のシンがそう言うと佳江が抗議する。

「そんな縁起でもないこと言わないで下さい。私はこの子達を信じています!!」

「ああ、いや…僕だってですね」

「大丈夫だよ、兄さん。明日の朝日は、必ず僕達が昇らせてみせる!!」

「おおー、丈先輩格好いいー」

「似合わなーい」

何時もネガティブの丈にしては珍しく前向きな言葉に、空とミミがからかいの言葉を口にする。

落ち込んで肩を落とした丈が、1人先に光の柱の中へと入ってしまう。

「あーあ、何してんだろ丈さんは…」

苦笑しながら大輔は両親と姉に目配せする。

両親とジュンは誇らしげに大輔を見つめながら頷き、大輔は光の中へと入る。

「それでは僕も」

「ええ、賢君も気をつけて」

大輔の両親に挨拶した後、賢も光の中に入った。

「おらあ!!てめえらも行くんだよ!!」

「「嫌だ!!もっと遊ぶ!!」」

「ヴァンデモンがいなくなった途端に調子に乗りやがって!!パラライズスティング!!」

「「あぎゃああああ!!?」」

「あははは…それじゃあ、悠紀夫さん。今までお世話になりました」

「ああ、浩樹には俺から伝えておくよ」

渋谷コンビに毒針を突き刺して強制連行するハニービーモンに苦笑しながらチャックモンは悠紀夫に会釈して光の中に。

デジタルワールドに向かう途中、それぞれの家族からの声が聞こえた。

太一達は自分達を呼ぶ家族の声に応える。

「…………」

それを賢は何も言わずに見つめていた。

「賢…」

賢の胸中を察して大輔が声をかけようとしたが、賢がそれを手で制した。

「いいんだ。あの人達は田町だし、元から期待はしてない。それに君の両親…僕のもう1つの家族に挨拶は出来たし充分だよ」

「…そっか」

「大輔ー!!賢君!!」

「姉ちゃん?」

「ジュンさん?」

「派手に暴れて来なさい!!負けたらタダじゃおかないわよ!!」

ポカンとなったが、大輔と賢は噴き出してしまう。

そしてジュンに笑みを浮かべて頷き、そして仲間達と共に家族に向かって叫んだ。

【行ってきます!!】

選ばれし子供達がデジタルワールドに戻った時、本当の戦いが始まる。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ