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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第27話:デジタルワールド
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う。

賢はフォローを入れながら空に浮かぶデジタルワールドを見つめる。

「まるでデジタルワールドと俺達の世界が1つになろうとしてるみたいだ」

大輔の呟きに全員が口を閉ざした。

確かにそう見えなくもない。

まるでデジタルワールドと現実世界の境界線が無くなりそうに見える。

「…さて、これからどうする?デジタルワールドに原因がある以上は…」

チビモンの問いに太一が答えた。

「決まってる!!もう一度デジタルワールドに行くんだ!!」

「しかしどうやって行くんですか?此方に戻ってきたような方法があるんですか?」

賢が太一に問う。

確かにどうやって空の上に浮かぶデジタルワールドへ行けばいいのか見当がつかない。

「確実…ってわけじゃねえけど、全員のデジヴァイスの力を使おう。前にデジタルワールドに行った時はデジヴァイスに導かれたんだ。だから今回も…」

「成る程、試してみる価値はありそうですね」

太一が自信なさそうに言う。

今の状況でも行けるのかまでは分からないが、光子郎もやってみる価値はあると思ったらしく太一の案に賛同した。

そして、デジヴァイスを手に持って全員が前に出した。

「頼む!!俺達をもう一度、デジタルワールドに連れて行ってくれ!!」

太一がそう言うと全員のデジヴァイスが光り出し、空に浮かぶデジタルワールドへと導いてくれるゲートが出来た。

「この光に乗ればデジタルワールドへ…」

「ああ、きっと行けるさ」

「タケル!!!」

全員がゲートに入ろうとした時、騒ぎの時にやって来たタケルの母親、奈津子がタケルを呼び止めた。

「折角皆が集まったのにごめんね、ママ…でも、ちょっと行って…」

「駄目よ!!」

タケルが別れの挨拶を言う前に奈津子はタケルがデジタルワールドへ行く事を反対する。

親としては当然の反応だろう。

誰も行ったことのない未知の世界に行くのがよりにもよって自分の息子なのだから。

「行かせてやれよ、奈津子…俺達だって自分達の勝手な都合で散々ヤマトとタケルを振り回してきたんだからな…。」

裕明はタケルとヤマトがデジタルワールドへ行く事を止めることはしなかった。

裕明の言葉を聞き、奈津子は離婚し、タケルを連れ、ヤマトと裕明の元を去った日の事を思い出した。

裕明の言う通り、自分達に2人の仲を裂く権利はなかったのかもしれない。

仲の良かった兄弟を引き裂いて離れ離れにしたのは自分達の勝手な都合だったのだから。

「このままじゃあきっと地球はお終いなんだ!だから俺が…俺達が母さんを守る!!」

「ヤマト…」

息子の成長を目の当たりにした奈津子。

きっと息子をここまで逞しくし
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