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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第25話:ヴェノムヴァンデモン
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達。

しばらくして薄くなった財布を嘆かわしく見つめている大輔が帰ってきた。

「美味い美味い♪」

「…美味しい…」

ブイモンはパンをバクバクと食べ、テイルモンはチーズ入り蒲鉾を食べていた。

「(本当にテイルモンはネズミなんだね)」

「ヒカリ、何か言った?」

「ううん、別に」

怖い顔になってヒカリを見遣るテイルモンに対してヒカリは満面の笑顔で答えた。

「もう少し静かに食べなよ…」

一番静かに食べているのはワームモンだった。

他のメンバーも空腹では戦えないからとコンビニに向かっていった。

「俺達も何か食いに行こう!!」

「賛成!!」

「ポイズンパウダー!!」

「スノーボンバー!!」

「「あががが…」」

毒鱗粉で麻痺し、雪球に埋もれた渋谷コンビ。

しばらくして全員が空腹を満たした後に太一達が戻ってきた。

復活したヴァンデモン…ヴェノムヴァンデモンの姿はビッグサイトからでも視認出来ていた。

「ヴェノムヴァンデモン…ヴァンデモンらしい姿と言えばそれまでだけどな…」

「みんなをどこかに移せないか!?」

「いや、無理だよ。我々だけで全員を避難させるのは不可能だ。」

大輔がヴェノムヴァンデモンを見つめながら呟く。

そして太一の問いに悠紀夫が今も尚、ヴェノムヴァンデモンの名を呼んでいる人々を見遣りながら言う。

ここにいる全員を運ぶなど、デジモンの力を借りても時間が圧倒的に足りない。

「だったら方法は1つ。単純明快…ヴェノムヴァンデモンをデータの塵一つ残さず消し飛ばしてやる!!それだけだ!!」

「ふん、確かにそれ以外に方法はない。今度こそ闇に葬ってやる。」

エネルギー充填完了。

フルパワー状態のブイモンが覇気を放ちながら叫ぶ。

テイルモンもまた今度こそヴェノムヴァンデモンを仕留めると心に決めた。

「よし、少数精鋭で向かおう。ヴェノムヴァンデモンの所に向かうのは僕、ブイモン、テイルモン、パタモンだね」

【ええ〜!?】

「お前達が行っても危険すぎるんだよ。今は状況を見てな…庇うこっちの身にもなれよ」

「いくら満腹になっても体力までは全快じゃないでしょ?あなた達は残っていなさい。」

少なくてもブイモン達ならばヴェノムヴァンデモンと戦える可能性がある。

ヴェノムヴァンデモンの攻撃を受けて簡単に戦闘不能になる仲間がいては庇うのも大変だ。

だからここに残ってもらう。

「悔しいけど、テイルモン達の言う通りよ。みんな、そうしよう」

そう言ったのは、他でもないピヨモンだった。

ヴァンデモンにさえ敵わなかった自分達が行ったところで足手まといにしかならないと思ったの
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