暁 〜小説投稿サイト〜
逆さの砂時計
純粋なお遊び
合縁奇縁のコンサート 11
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執務室を出て鍵を掛けたミートリッテは、三人の背中を視界に収めたまま内心で首を傾げた。プリシラの反応が、これまでに見てきたどれにも当て嵌まらないからだ。
 ちなみに、ミートリッテは「生贄」以外の判定を見た例が無い。
 澄ました顔で先を行くプリシラが、ベルヘンス卿をどう判断したのか。
 いつもはなかなか本心を覗かせてくれない女悪魔の頭の中を、少しだけお伝えしよう。
 彼女はベルヘンス卿の笑顔とミートリッテ達の反応を見て、こう感じ取っていた。

 (絶対不憫(むくわれない)

 と。


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