純粋なお遊び
合縁奇縁のコンサート 11
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と、管理役の担当神父数名が一緒に住んでいる。
正式な後見人や就職先を見付けるまでの保護施設兼職業訓練所的な意味合いが強い場所だが、保護された子供達に向けられる世間の目は非常に冷たい。
敵国の憎々しく卑しい血が混じっているかも知れない。実の親がだらしなくて面倒を見切れなくなったのなら、その子供もだらしない性格をしているに違いない。実の親が居ないってだけで国民の血税を宛がわれ、命の安全まで無償で貰ってる。どんなに貧乏な家でも親が生きてる限り税金を払わなきゃいけないのに、アイツらはずる賢く納税の義務を逃れて暢気に笑いやがる。
……等々、冷遇の理由は様々だ。
或いはもっと単純に、生活水準の違いから生じる価値観の相違が「税金を納めてやっている国民」の優越感や危機感を煽り「対価も払えない孤児なる生き物」を無意識に見下させているとも考えられる。
こんな事もできないのか。こんな事も知らないのか。こんな物も手に入れられないのか。『常識が足りてない』『可哀想に』『こうはなりたくないもんだね』と。
残念な話ではあるが、そうした蔑視はアリア信仰の内部にもしっかり根付いていたりする。
中央教会で修業していた私に人目も憚らず「汚らわしい孤児」と吐き捨てていた同僚が居た時点で、その根深さには察しがつくというものだ。
故に、孤児院の扱いは「表向き」良くもないし悪くもない。
出資者や運営者が慈悲深く見えるように。
有能な人材を育てていると見えるように。
面倒事を任されて大変ねと、同情を集め。
非難の目を操作しながら適度に放置する。
だが「実態」は、担当神父達による資金横領・貴族や商人を相手にした密かな人身売買・一般市民からの一方的な虐待・犯罪組織の隠れ蓑に利用されている事例も少なくなかった。
王都の孤児院も例に漏れず、ハーネス元大司教が中央司教に就いたばかりの頃は悪質極まりない担当神父に蝕まれ、子供達は皆劣悪な環境で育てられていたらしい。強制的に犯罪の片棒を担がされていた彼らを救い出して孤児院関係の空気を総入れ替えしたのが、先代国王とハーネス元大司教だったとか。
弱者救済の為の法を悪用していた者達には厳罰を下し、コルダ現大司教が中央司教の役目を引き継いでからは更に環境が改善され…………
と、此処で話を留めれば美談のようにも思えるが、この先にはちゃっかり女悪魔が待ち構えている。
他者の善意を集めた無力な集団は、嫉妬や欲望を抱いたその他の集団に集中攻撃されてしまう。
然しものプリシラでも大衆心理を敵に回すのは子供達にとって得策ではないと判断したのか、表立った孤児院の擁護はしていない。
しかし。
ミートリッテさんの証言によれば、プリシラが中央司教の権限を持っている現在、王都の孤児院に
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