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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第19話:魔力の霧
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て“パートナー”の単語を聞いた太一達が反応した。

「ちょっと待て、今パートナーって言ったか?」

「はい、テイルモンはヒカリちゃんのパートナーデジモンです。ほら、テイルモン。挨拶くらいしろよ」

「そうだな……取り敢えず前のことは水に流してくれ。」

「……挨拶じゃねえだろ…それ…」

大輔が溜め息を吐きながら言うと、ヒカリも苦笑して大輔を見遣る。

「…ああもういいよ。あんだけ間抜けな目に遭ったんだから怒る気も起きねえ」

「間抜けな目…ああ、俺がテイルモンにしたメイクか」

太一の疲れたように呟かれた言葉にブイモンが前に自分がテイルモンに施したメイクを思い出した。

「何がメイクだ!あれはただの落書きだ!」

「ははは、それのおかげで簡単に打ち解けられたんだ。俺に感謝しろ」

「誰がするか!!」

「ふん、捻くれネズミめ!!」

「お前〜!!」

「やかましい!!」

「「ふぐう!?」」

喧嘩しようとするブイモンとテイルモンの頭に大輔の拳骨が叩き落とされた。

「本当に懲りねえなお前らは」

「「うおおお…」」

「あれ見ると警戒するのも馬鹿らしいな」

「ああ」

太一とヤマトが呆れたようにブイモンとテイルモンを見遣る。

「とにかく、ヒカリちゃんはここで待っててくれ。大丈夫だよ、すぐ帰るからさ。ヒカリちゃんのとこに」

「うん、私待ってるからね。」

「ありがとう、行くぜブイモン」

「おう!!」

「デジメンタルアップ!!」

「ブイモンアーマー進化、ライドラモン!!さあ、大輔。乗って!!」

ライドラモンに促された大輔はその背に跨がり、再びヒカリを見遣る。

「…行ってくるよ」

「うん、気をつけて」

ライドラモンが一気に駆け出す。

機動力が高いアーマー体だけにあっと言う間に見えなくなった。

「本当に気をつけてね…」

ヒカリに出来ることはただ、大輔達の帰りを待つことだけであった。
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