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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第19話:魔力の霧
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ら何が何でも倒しとくんだったな」

「紋章を手に入れられただけでも充分過ぎる。奴が今何処にいるのか分からない以上、あまり派手に動けな…」

次の瞬間、悲鳴が聞こえた。

「母さん!?」

「おばさん!?」

悲鳴に反応した大輔とヒカリが慌ててリビングに向かうとそこには大量のバケモンに襲われているところを目撃する。

「ブイモンヘッド!!ビクトリーパンチ!!ブンブンパンチ!!」

「ネコパンチ!!ネコキック!!ネコラッシュ!!」

ブイモンとテイルモンが間に割り込んで、肉弾戦を得意とするデジモンらしく怒涛の連撃でバケモン達を叩きのめす。

「はあっ!!」

そしてウィザーモンが杖を翳し、残りのバケモン達を眠らせた。

「母さん、大丈夫か!?」

「おばさん、怪我はない?」

大輔とヒカリが駆け寄るが、どうやら母親に怪我はないようだ。

「私は大丈夫よ。それよりもさっきのお化けのようなデジモンがジュンの部屋に…」

「「(お)姉ちゃんの部屋……大丈夫なのかな?そのバケモン達は…?」」

ジュンの部屋の方から複数の悲鳴が響き渡った。

「「…あ〜あ……」」

「うぐっ!?な、何だ、この悪臭は…」

「こ、これは毒ガスか!?」

あまりの悪臭にテイルモンとウィザーモンが耐えきれずに鼻を押さえてしまう。

「いや、これは単なるお菓子の食べ屑とか空き缶から出る悪臭だよ。大輔の姉ちゃんのジュンは掃除しない(出来ない)、整理しない(出来ない)、洗濯しない(出来ない)。3つのSが見事に揃った人間として、女の子として終わってる奴だ」

「う〜む、この惨状なら納得だ。」

ブイモンの言葉にテイルモンは頷いた。

大輔達の目にはゴミの雪崩に巻き込まれて埋もれているバケモン達の哀れな姿が映し出されていた。

「少なくてもジュンは大丈夫だ。あんなの連れて行きたいと思う敵はいないだろうし」

「否定出来ないなあ…」

弟として否定すべき発言。

しかし否定出来ないのが辛い。

「放っておくのも可哀想だし、助けてやるか。あ〜臭い」

数十分後、全員無事に救助されたバケモン達。

「あ、ありがとうございました…」

「礼なんか良いから早く行け、臭くてたまらない」

ブイモンが手で払いながら追い出す。

比較的常識がある方だったらしくバケモン達は頭を下げて出て行った。

「ジュンはこのままにしといても大丈夫そうだな」

「そうだな」

ブイモンもテイルモンも助ける気が失せたのか、ジュンは父親に叩き起こしてもらって本宮家を後にした。

「うわ、前もはっきり見えないぜ。」

「だが、使用者のヴァンデモンの視界は良好のままだ。奴と戦う際はあまり距
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