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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第18話:紋章奪還
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兄に気を取られてこちらの視線が緩いのは助かる。

しかし、こんな時間に小学2年生を平然に行かせるのは親としてどうなんだろうか?

「まあいい、今は渋谷だ。行くよ」

「うん…」

自宅から少し離れ、人気のない場所に移動するとワームモンを進化させ、渋谷に超特急で向かう。

そして現在渋谷では…。

「「ガオー」」

「き、急に襲ってくるなんて…」

「仕方がないだろ、元々ヴァンデモンの手下なんだから」

「でも、あいつらじゃ戦う気がしない。と言うかやる気さえ感じない」

「「ガオー」」

ヤマト達をやる気なさそうに追い掛ける2体はテレビに映っていたのと同じデジモン。

後ろを振り向いても、パンプモン達からは本気で襲ってくる気配は見られない。

寧ろ、追いかけっこをしているような感じでパンプモンに先回りされ、工事現場へと追い込まれたのだが…。

「止ーめた」

「俺も」

突如パンプモンとゴツモンはヤマト達を追いかけるのを止めた。

「「「えっ!?」」」

「選ばれし子供達と戦うより、渋谷で遊んでた方が楽しそう!!」

「そうそう!俺達と一緒に遊ぼう!!」

ヤマト達はもうどんな反応をすれば良いのか分からなくなったその時であった、この場の雰囲気がガラリと変わったのは。

「ヴァンデモンが来る!!」

「隠れて!!」

慌ててパンプモンとゴツモンはヤマト達を物陰に隠し、工事現場にヴァンデモンが現れた。

「選ばれし子供達はどうした?」

「残念ながら、取り逃がしてしまいました」

「もう少しのところだったんですが…」

ヴァンデモンの問いにパンプモンとゴツモンは悔しそうに答えるが、ヴァンデモンの雰囲気が変わる。

「ほう…この大嘘吐き共め!!もう、お前達には用は無い!!」

どうやらヴァンデモンはパンプモン達の行動を見ていたようで、わざとヤマト達を逃がした事に腹を立てた。

「ナイトレイド!!」

ヴァンデモンはパンプモン達を始末するために無数の蝙蝠を召喚し、パンプモン達に向かって飛ばした。

「トリックオアトリート!!」

「アングリーロック!!」

しかし、パンプモン達も無抵抗のままでいるわけもなく果敢に反撃するが、実力差がありすぎて全く通用しない。

「「あ、ああ…」」

「ふん、雑魚共が…死ね!!」

パンプモンとゴツモンに獰猛な蝙蝠が遅い掛かろうとした時、真上から強烈な衝撃波が蝙蝠を吹き飛ばす。

「死ぬのはお前だ」

冷たい声が真上から発せられ、ヴァンデモンは上を見上げる。

「…何者だ?」

「お前が血眼になって捜している選ばれし子供の1人さ…吸血鬼のような見た目…お前がヴァンデモン
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