2部 ジュエルシード事件
2章 ロッカー
ロッカーの中身は・・・いたずらにしか見えん
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出来るはずだと、俺は力を込め思いっきりロッカーを開けた。
そこにはぐちゃぐちゃに血にまみれた見るも無残なおれの死体がロッカーの中に放り込まれていた。
俺はすぐに口を押え、片膝をついてうずくまってしまった。
「綾君、先生ちょっとそれ出しといてください
綾君の様子がおかしいんや」
「ああ分かったよ」
「どないしたんや、綾君」
はやてが俺の肩を触れて聞いてきたので、俺はロッカーの方に指をさす
「何もないよ綾君」
「そ・・・そんな馬鹿な」
もう一度俺はロッカーをみたら、そこには先ほどまでと同じ閉まっているロッカーがあるだけだった。
幻覚か、基本幻覚、幻術類が効かない俺におかけてくるなんて、混沌は伊達じゃないってか
「す・・・すまない、ちょっと気分が悪くなっただけだ」
「無理もないわ、意味不明にしかも夢じゃないっていうのはわかる、こんな場所に連れてこられたら誰でも気分とか悪くなるわ」
「そう言ってくれると助かる」
「困った時はお互いさまや」
「出し終わったよ」
ちょうど、野見山が出し終わったところだ。
温度計、ぐつぐつとしている液体の入った鍋、ミトン、古びた絵本、開封済みのホッカイロ、薬、
500mlペットボトルに入った水、ぬいぐるみってなんだろうな
まぁこれがカギって言うんだから、これらを入れたら閉まるって事か、考えてたら二つのガシャンという音が聞こえた。
音が聞こえた場所を振り向くと野見山がロッカーを閉めた時にロッカーのカギが閉まった音とどこかのロッカーが開いた音だとわかった。
「先生驚かすな」
「ものを全部外に出して閉めることって書かれていたからね」
そうだったな、最近精神虚弱になってる気がする。
気のせいだといいんだが・・・
「先生、どこかの扉が開かないか」
野見山が隣の100を手にかけたらすぐに開いたので、すぐさま俺はペットボトルの水をロッカーに入れた。
「先生取り合えず閉めてくれ」
「あぁ」
閉めた瞬間どこからか俺に向かって針みたいなのが飛んできたので回避したら、丁寧にも追尾してきやがった。
「ちっ!」
俺はすぐにその針を抜いた。鍵が閉まった音も開いた音もしない
どうやらきちんとした物を入れないとダメみたいだ、失敗したら針が飛んでくるという事か・・・
悪趣味すぎる
もう一度先生に開けてもらいペットボトルを出してもらい、きちんと調べることにした。
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