暁 〜小説投稿サイト〜
デジモンアドベンチャー Miracle Light
第15話:兄の不安
[4/4]
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
がミーコに近付いた途端、かつて自分から餌を盗んだ不届き者と認識し、ふーっとコロモンに威嚇した。
鋭い眼光に射抜かれたコロモンはヒカリに飛び付いた。
「ミーコ、コロモンはご飯取ったりしないよ」
ヒカリの言葉に訝しげな表情を浮かべるミーコ。
本当に頭のいい猫だなと思いながら大輔はミーコの餌皿に餌を山盛りした。
ミーコは安心して餌にありつく。
「それにしてもミーコ、コロモンを覚えてるんだな」
はっきり言って殺意まで含まれていた気がする。
先程の睨みには。
「うん、昔コロモンが来た時、ミーコの餌をあげたんだけど。それをミーコが怒って、お兄ちゃんとコロモンの顔を引っ掻いたの」
「え?本当かそれ?」
「うん」
「…覚えてねえ」
コロモンが家に現れたり、ミーコが顔を引っ掻いたりするなど普通なら覚えていそうなことがすっぽり頭から抜け落ちている。
「まあ、とにかく。ヒカリのデジヴァイスは俺達が探しとくから、太一はさっさと仲間を捜してこい」
ブイモンが太一をパソコンの前に押し出す。
「分かったよ…じゃあ、ヒカリ。行ってくるからな」
「行ってらっしゃい」
こちらに振り返りもせず、大輔と一緒に部屋を探しているヒカリ。
何だか妹を取られたような寂しさを感じながらデジタルワールドに向かう太一であった。
「何か太一の奴、哀愁が漂ってたな。これが妹を取られた兄貴の姿か」
ブイモンが哀れむように太一とコロモンが吸い込まれたパソコンを見つめるのであった。
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ