第56話 リシャール大佐との決戦
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かわしてヨシュアに斬りかかった。
「光鬼斬!」
鋭い居合でヨシュアを攻撃するリシャール大佐、ヨシュアはかろうじて防御するが大きく吹き飛ばされてしまう。
「金剛撃!」
ヨシュアを助けようとあたしは必殺の一撃を放つが、それもまたかわされてしまう。
「光連斬!」
「桜花無双撃!」
そして怒涛の連続攻撃をあたしに放ってくる、あたしはそれに桜花無双撃で対抗するが腕を斬られてダメージを負ってしまう。
「エステル!」
ヨシュアが絶影で攻撃するが、カウンターで返すように脇腹を浅く斬られてしまった。
「ぐうっ!?」
「ヨシュア、大丈夫!?」
「これくらい平気さ、でもリシャール大佐の使うあの剣術……」
「ええ、前にリート君が見せてくれた八葉一刀流の技によく似ているわね」
確か『残月』っていう技だったかしら、主にカウンターの剣技だったと思うんだけどリシャール大佐の使う剣術はそれによく似ているわ。
「なるほど、リートという君達の知り合いの少年は八葉一刀流の使い手だったようだな。確かに私の剣術は八葉一刀流に関係していると言えるだろう」
「じゃああなたも八葉一刀流の使い手なの?」
「いや違う、私に剣術を指導してくださったのはカシウスさんだ。私は彼に教えてもらった八葉一刀流の技の一つ、五ノ型『残月』を我流で極めたのさ」
「我流でそこまで極めるなんて……」
でも厄介ね、リシャール大佐に攻撃を仕掛けてもカウンターで返されたらこっちはダメージを与えられないじゃない。
「エステル、カウンター系の技には遠距離の技か攻撃のタイミングを上手くズラすように戦うんだ」
「分かったわ!」
あたしはヨシュアに小声でアドバイスを貰い、リシャール大佐との戦いを続けていく。譲れないものがあるからあたし達は引くわけにはいかない、徐々にリシャール大佐にもダメージを与えられるようになってきたが、お互いにダメージが蓄積してきていた。
「はぁはぁ……」
「ここまでやるとは思ってもいなかったよ、伊達にカノーネ大尉やロランス少尉を破ってきただけの事はあるな」
「残念ながらロランス少尉を退けたのはあたし達じゃないの、リート君達よ」
「ほう、彼らが……」
「そうよ!道を切り開いてくれたあの子達の分まであたしが戦うわ!」
「……ふふっ」
「な、何がおかしいのよ?」
突然リシャール大佐が笑い出したので、あたしは思わず戦いの手を止めてしまう。
「リートか……君は彼が本当に唯の少年だと思っているのか?」
「当たり前じゃない、それ以外に何があるっていうのよ?」
「疑問に思わないのか?いくら八葉一刀流に携わっているとはいえ、君より
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