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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第667話】
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付いた。
すでにドッグパーク内では煙が充満していて、逃げようにもドアが開かず取り残された犬たちが混乱したようにうろうろしたり吠えたりしていた。
「キャンキャン!(出れないよ!)」
「わうぅぅ……」
小型犬たちの必死の鳴き声、煙を吸って衰弱する中、大型犬であるドーベルマンのドーベンは――。
「ガウッ! ガウガウッ(落ち着け! 必ず助かる)」
「キャウゥ……(でも……逃げれないよぉ)」
「バウッ! ワンワンッ(ドーベンが助かるって言ってるんだ! 信じねぇでどうする!)」
シベリアンハスキーのシベリアンが鼓舞する様に声を掛けるも、室内はどんどんと煙が充満していく。
「……わふっ(しかし、煙でやられてしまうかも)」
ゴールデンレトリバーのゴル男はそう告げる、衰弱し始める小型犬が無数に現れ、ドーベンが瞼を閉じて死を覚悟した時だった――ドッグパークの壁が粉砕され、充満した煙が抜けていく。
粉砕された壁から現れたのは――。
「やっぱり取り残されていたか、早く逃げるんだ!」
「ガウッ!?(ご主人!?)」
「バウッ!(ヒャッホー!)」
「ワンワンッ!(皆助かったぞ!)」
崩れた壁から次々と外へ逃げ出す犬たち――衰弱した小型犬を口に咥わえ、大型犬達も続々と逃げ出す。
ヒルトも残った小型犬を抱えてドッグパークを脱出した。
そして――脱出して暫くするとドッグパークは火の海に飲まれた。
「悪い……最後まで皆の面倒を見れないけど、まだ取り残された人がいないか見ないといけないんだ」
そうヒルトは告げると、ふわりと飛翔してその場を離れた。
「ガウッ……(ご主人、ありがとう……)」
そんなドーベンの鳴き声は風にかき消されていった。
一方でヒルトと離れたセシリアは泣いている小さな子を見つけた。
「パパ、ママ、どこ……? ……グスッ……うぇぇええん……」
涙を流す少女に、自分の小さい頃の姿を重ねて見たセシリアは直ぐ様その子に駆け寄った。
「大丈夫、大丈夫ですわ。 貴女のパパとママも、きっと大丈夫」
「ほんとぅ……?」
「えぇ、わたくしを信じてくださいまし」
慈しみに満ちた微笑みに、少女も涙を拭いて力強く頷いた――不安だった心が落ち着いたのだ。
同時刻――ソフィーも避難誘導をしながら自分も避難していると――。
「真由ーっ! 何処にいるのー!?」
「真由ーッ!!」
夫婦と見られる二人が子供の名前を必死の思いで叫んでいた。
他の人も気づいてはいるが、いの一番に避難することを優先している。
ソ
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