暁 〜小説投稿サイト〜
デジモンアドベンチャー Miracle Light
第11話:希望から絶望
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
決意を新たにした子供達とデジモン達と大人(情けない状態で気絶している主税お祖父さん除く)達。

それを見たゲンナイは満足そうに見つめた後、悠紀夫に伝える。

「今からゲートを開く。流石に人間は無理じゃが、物質転送なら大丈夫そうじゃ…ブイモン最強のデジメンタルのデータの復元に成功したのじゃ」

「な、ななななな…何だとお!?」

それを聞いたブイモンの表情は興奮していた。

ブイモンが使える中で最強と呼べるデジメンタルはメタル属性のデジメンタルなのは間違いない。

それがあれば怖いもの無しだ。

「受け取るのじゃブイモン!!奇跡と言う超現象を力にする究極のデジメンタルを!!」

【おお!?】

パソコンの画面から迸る黄金の輝き。

あまりの神々しい輝きに全員が目を庇う。

そしてメタル属性のデジメンタルの…。

「…あれ?」

「バラバラ…?」

「WHY?」

ヒカリと大輔がバラバラのパーツとなって落ちている金色のパーツを摘まみ上げながら首を傾げ、使用者となるであろうブイモンは疑問符を浮かべていた。

因みに良い発音でしたブイモン。

「うむ、最強のデジメンタルだけあって激戦への使用後じゃったんじゃろうな。データの損傷が酷かったので、一度データをバラバラにしてから復元したんじゃ。そのせいかメタル属性のデジメンタルが組み立てパズルのような状態になってしもうた。このデジメンタルを使うにはパーツを1つも間違うことなく完成させねばならん」

「何故、組み立てた状態で渡さないんですか?」

「いや、実はわし…パズルの類は苦手なんじゃ。うん」

「おい、爺!?」

賢の至極尤もな問いにゲンナイは気まずそうに目を逸らしながら呟き、それを聞き逃さなかったブイモンが怒鳴る。

「…安心せい!!組み立てに失敗しても最初からやり直せると言う親切な仕様じゃ!!」

「融通利かない仕様だな!?メタル属性のデジメンタルがまだあったのは嬉しいけど、こんなガラクタをどうしろってんだ!!」

ブイモンの怒声に対してゲンナイは静かに顔を逸らしながら口を開いた。

「…………頑張れ、それしかあるまい」

「おい、こらあ!?」

画面から消えたゲンナイに向かって怒鳴るブイモン。

「うわあ、細かいパーツばかりだ……」

「これを一から組み立てるの…?出来るのこれ?」

「う……ううん…大体の形は覚えているからやれると思う。」

メタル属性のデジメンタルの大体の形を覚えてるのはブイモンだけなのでブイモンだけの作業になるのは間違いない。

ブイモンは深い溜め息を吐きながら、後に奇跡の名を冠するメタル属性のデジメンタルの組み立て作業に移るのであった。

数時間後。


[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ