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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第10話:制裁
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つまりデータを基にして誕生した世界じゃ。ネットの情報やデータが物体として実体化した世界である故にお主達も言うように、デジタルワールドと呼ばれており、デジタルワールドの住人であるデジタルモンスターがいる世界と言うことでデジモンワールドとも言われておる。まあ、分かりやすく言えば、現実世界とデジタルワールドの2つの家があり、インターネットは、その2つの家を繋ぐ道のようなものじゃな」

「へえ…そうなんだ…」

ヒカリがパソコンをマジマジと見ながら呟いた。

「一応は人間の世界と独立した世界と言うことを覚えておいて欲しい。そして、この世界の安定を司っておるのが、ホメオスタシスという監視を行っておるセキュリティシステムの一端。ホメオスタシスは実体を持っておらんので、手足となる存在が必要となる。その手足となってセキュリティシステムの代行を任されているのがわしのような存在なんじゃよ」

「では、僕達のデジヴァイスと紋章を作ったのはあなた達で間違いはないんですね?」

「うむ、デジヴァイスと紋章はお主達の心の性質…大輔とヒカリと後もう1人の紋章はちと特別なんじゃが、お主達の専用アイテムとして作り上げたのはわしと今は亡き仲間達じゃ」

賢の問いに頷くゲンナイ。ゲンナイの言葉に仲間が死んだことを察した大輔達が次の質問をする。

「ブイモンとワームモンはゲンナイさんを知らないようなんだけど何で?」

「それはじゃな、お主達のパートナーデジモンとなるデジタマとお主達専用アイテムのデジヴァイスと紋章を制作し、次の作業に移ろうとした時じゃった。ダークマスターズと呼ばれる暗黒軍団のデジモン達にわしらの計画を知られ、奴らは攻めてきた。わしは何とかデジタマとデジヴァイス、紋章を持ち出すことに成功したのじゃが、3つのデジタマ、紋章、デジヴァイスが落下し、行方が分からなくなってしまったのじゃ…」

「なる程、だからデジタマから生まれた時、俺は独りだったのか」

「僕も…」

ブイモンとワームモンが現実世界に繋がるゲートに飛び込むまでは集落で暮らしつつ、孤独を感じていたようだ。

やはりパートナーデジモンだからだろうか?

同族と暮らしていても微妙な差異を感じてしまい、寂しさが何時までもブイモン達に付きまとっていたのだろう。

「そのうちの2つは何らかの拍子に現実世界に、そしてもう1つのデジモンとデジヴァイス、紋章は行方不明のままじゃ…それが…」

「私のパートナーデジモン……」

ヒカリは顔も知らぬ自身のパートナーデジモンの身を案じた。

独りぼっちで寂しがっていないだろうか?

もし出会えたら絶対に寂しい思いはさせないとヒカリは決意した。

「さて、話を戻すが、お主達は光が丘爆弾テロ事件と呼ばれておるデジモン騒動を目撃
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