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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第10話:制裁
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このままでは一生現実を見れない大人に……」
「おい」
「何じゃ…!?ぬ、ぬいぐるみが動いて…喋っておるじゃと!?」
「…俺はブイモン。爺さんが真っ向から否定したパソコンの中のデジタルな生き物さ。本物を見てもまだ否定出来るか?」
「ば、馬鹿な…これは…夢じゃ…夢なんじゃ…デジタルな生き物など存在するはずが…」
「そうか、なら夢かどうか教えてやる!必殺、ビクトリーくすぐり地獄!!」
「いや、ただのくすぐり攻撃だろ」
「ぬわあああああ!?」
「「とうっ!!」」
ブイモンだけでなくワームモンとハニービーモンまで加勢してくすぐり始めた。
「や、止めろおおおお!?」
「「「止めなーい」」」
道場に老人…主税の笑い声が数十分間響き渡った。
数十分後、ピクピクと震えながら意識を失っている主税の情けない姿があった。
「デジモンを否定する悪は滅びた…」
「「悪人って…」」
主税の哀れな姿に思うことが無いわけではないが、このままでは話が一向に進まないために取り敢えず話を進めることにした。
悠紀夫はデジヴァイスをパソコンに繋げて解析を開始すると…。
「デジヴァイスの製造元…サーバ大陸…ピラミッド…後に子供達の心の性質を反映させた10種類の紋章…」
突然パソコンの画面に映し出された謎の文字、ブイモンが即座に正体に気付いて文字を読み始めた。
自分達と関係のある単語達に大輔達もジッとパソコンの画面を見つめる。
「ゲンナイの隠れ家…?」
“ゲンナイの隠れ家”と言う仕事柄パソコンに触れる機会が多い悠紀夫も知らないサイト名に疑問符を浮かべる。
しかし、デジヴァイスと無関係ではないだろうと確信し、アクセスした。
すると画面に老人のドット絵が現れた。
「初めましてじゃな、わしの名はゲンナイ。デジタルワールドのエージェントじゃ…奇跡の紋章の子供と優しさの紋章の子供…まさか、そちらから此方にコンタクトを取ろうとしてくるとは思わなかったがのう」
大輔と賢を見遣り、次にヒカリを見遣るとゲンナイのドット絵がピョンピョン跳ねた。
「何と…まさか、光の紋章の子供までいるとは…すまんのう、お主のパートナーデジモンは未だに行方が分からんのじゃ…」
光の紋章の子供と呼ばれたヒカリは目をパチパチさせている。
どうやらゲンナイの発言からヒカリにもパートナーデジモンがいるらしい。
行方が分からないと言うのが気にかかるが。
「あなたは一体何者なんです?何故、僕達を知ってるんです?」
「至極尤もな質問じゃな、まずはデジタルワールドのことから説明しようかの?デジタルワールドは現実世界…つまりお主達のコンピュータ・ネットワークの中にある情報、
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