暁 〜小説投稿サイト〜
デジモンアドベンチャー Miracle Light
第9話:選ばれなかった大人
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
輔達がカブテリモンとクワガーモンと交戦している場所から多少離れた場所では…。

「ひ、浩樹!!見えるか!?あ、あれはデジモン…デジタルモンスターだ!!」

「ああ、見えているよ悠紀夫!!やっぱり俺達の間違いじゃなかった!!デジモンはいたんだ!!デジタルワールドは存在したんだ!!」

「行ってみよう浩樹!!もしかしたらデジタルワールドに行けるかもしれない…俺達の夢を…叶えられるかもしれないんだ!!」

「ああ!!」

2人の青年が興奮を抑えきれないような表情で大輔達がカブテリモンとクワガーモンと交戦している場所に向かう。

一方、舞台は再び戦いの場に。

「いい加減に墜ちろ!!サンダーボルト!!」

広範囲に電撃を放射するが、カブテリモンは距離を取って回避する。

「ムーンシューター!!」

スティングモンはクワガーモンにエネルギー弾を放つが、クワガーモンは旋回しながらかわすと自身の鋏でスティングモンを真っ二つにしようと迫る。

「くっ!!」

スティングモンは上昇してクワガーモンの鋏による攻撃をかわした。

「カブテリモンとクワガーモンが速すぎて攻撃が当たらない!!」

「何とか動きを止められないの?」

「難しいね、広範囲への攻撃すら有効打を打てないんじゃ…」

「つまりあいつらの動きを鈍らせりゃあいいんですね兄貴?」

賢の呟きに反応したハニービーモンが賢に尋ねる。

尋ねられた賢は不思議そうにハニービーモンを見遣りながら頷いた。

「ま、まあ…少しの間だけ動きを止められれば…」

「なら、俺に任せて下さい兄貴!!行くぜ!とうっ!!」

「「「ハニービーモン!?」」」

小さい羽を高速で動かしながら一気に飛翔するハニービーモン。

紫色の鱗粉を撒き散らしながらカブテリモンとクワガーモンの周囲を飛び回る。

突然の乱入者に驚いたが、すぐにハニービーモンに標的を切り替える。

「へっ!素早しっこさに自信があってね!!」

カブテリモンとクワガーモンを2体をスピードで攪乱しながら数分間飛び回ると、徐々にカブテリモンとクワガーモンの動きが鈍り始めた。

「カブテリモンとクワガーモンの動きが…?」

「…そうか、ハニービーモンのポイズンパウダーか!!」

ハニービーモンに進化する可能性を持つ者としていち早くハニービーモンの放っている紫の鱗粉の正体に気付くライドラモン。

ハニービーモンの必殺技のポイズンパウダーは名前通り毒鱗粉だ。

毒粉は体力を奪う類の毒ではなく、身体の動きを奪う麻痺毒で、まともに毒粉を吸えば、動く事もままならない。

今回時間がかかったのはカブテリモンとクワガーモンがそれなりに巨体で、距離を取りながらだったためだろう。
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ