暁 〜小説投稿サイト〜
デジモンアドベンチャー Miracle Light
第8話:氷の化身と鎧蜂
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ハニービーモンと名乗ったデジモンは賢とワームモンを睨みながらドスの利いた声で言うが…。

「…うーん、何というか…」

「台詞と見た目がまるで合ってなくて逆に滑稽だね…」

賢とワームモンの正直な感想であった。

ハニービーモンがフライモンのような顔ならまだ迫力はあったかもしれない。

しかしハニービーモンは昆虫と言うよりヒカリの友人でもあったコロモンに似た顔つきである。

ハッキリ言って台詞と容姿が全くマッチしていないのである。

「な、何だとおっ!?」

気にしていることを言われたハニービーモンは当然激怒した。

因みにハニービーモンはブイモンが後に“知識”の名を冠することになる鋼属性のデジメンタルでアーマー進化するデジモンであり、デジタルワールドではまだまだアーマー体は滅んでいないようだ。

「怒る前に自分の顔を鏡で見直したらどうかな?」

「人が気にしてることをよくも言いやがったな!こいつでしめえにしてやる!!パラライズスティング!!」

ハニービーモンの必殺技のパラライズスティングは被っている兜の毒針を突き刺す頭突き攻撃である。

いくら成長期と同程度のサイズであろうとも決して弱くはない。

毒針を賢に刺そうとしたのだが…。

「甘いよ、ネバネバネット!!」

しかし、ワームモンは針を突き刺す以外は殆ど体当たりと変わらないために直線的な動きしか出来ないハニービーモンに粘着性の高い糸でハニービーモンの羽に絡み付かせる。

「う、うおお!?」

「これでとどめだ!!」

賢は近くに転がっていた誰かの忘れ物と思われる金属バットを握っており、フルスイングでハニービーモンをホームランしてしまった。

「清々しいくらいにかっ飛んだね賢ちゃん」

「うん、まあ…見た目と同じくらい軽かったね」

苦笑しながら金属バットを元の場所に置く…結構な威力だったためか、金属バットが曲がってしまった。

そして仰向けに倒れているハニービーモンに歩み寄る賢とワームモン。

「う…ぐぐ…てめえよくも…」

金属バットを顔面に諸に喰らってしまったハニービーモンは顔面を手で押さえながら起き上がろうとするが、思ったよりダメージが入ったのか起き上がれない。

「お?手加減はしたけど意識があるなんて…中々頑丈じゃない。」

「て、手加減…?あれでか…?」

「そうだよ、僕は急ぐからもう行くけど、自己紹介くらいはしようかな?僕は田町小学校の2年生の一乗寺賢。再戦なら学校のある日以外なら受けて立つよ。ただし、その時は遠慮なく倒させてもらうけど…またボコボコにされたくないなら縄張りを張るのは止めて絡むのを止めるんだね。上には上がいるってことさ…勿論僕の上にも…じゃあね…」


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