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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第8話:氷の化身と鎧蜂
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!」
「ウ…ウガアアアアア!!」
弾の補充が終えたのか大輔に向けてランチャーを向け、雪球を乱射した。
大輔は後ろのヒカリを庇おうとしたが、フレイドラモンが間に入って、全身から炎を纏って瞬く間に雪球を溶かして水に、そして蒸発させる。
「正気に戻れよ馬鹿野郎…!俺達デジモンはただのデータじゃない。意志を持った生き物なんだ!!」
全身の炎の勢いを増大させ、一気に距離を詰めた。
狙いは…。
「いい加減目を覚ませ、この大馬鹿だるまがあああああ!!」
チャックモンの額に叩き込まれるフレイドラモンの拳による渾身の一撃。
チャックモンは仰向けに倒れて気絶した。
「チャックモン!!」
「大丈夫、気絶しているだけだから……あ!?」
フレイドラモンが目を見開いてチャックモンを見る。
チャックモンの体から黒い靄が噴き出して、チャックモンの体から出て行く。
「黒い靄…」
「あれがチャックモンを…うわっ!?」
デジヴァイスから光が放たれ、黒い靄に光が直撃すると瞬く間に光の粒子となって消えた。
「……何だったんだろう?」
「ん…んん…」
「あ、大輔君!!チャックモンが!!」
「え?あ、チャックモン。大丈夫か?」
大輔もフレイドラモンもチャックモンに慌てて駆け寄るとチャックモンは目を開いた。
瞳には確かに理性がある。
「あ、あれ…?僕は一体…何を…」
「「やったー!!」」
「ふう…」
「?」
喜ぶ大輔とヒカリ、安堵の息を吐いたフレイドラモンにチャックモンは疑問符を浮かべたのであった。
チャックモンに全てのことを話した大輔達。
話を聞いたチャックモンは激しいショックを受けたが、子供達からの優しい言葉によって立ち直り、取り敢えず人目につかないところで過ごしてみるらしい。
一方、賢とワームモンはと言うと…大輔とヒカリがチャックモンと戦う数時間前の田町の公園にて…。
「………僕達はお台場に用があるんだ。そこを退いてもらうよ」
「おいおい、人の縄張りにずかずかと入っといて退けだあ〜?てめえ、自分の立場を理解してねえようだな?ああ?」
賢は蜂型のデジモンと対面していた。
どうやらこのデジモンは公園を縄張りにしていたようである。
「君こそ、公園と言う場所が何なのかを理解してないね。ここはみんなが扱う公共の場だよ?」
「いいねえ、その度胸。小さい癖に肝が据わってやがる。胆力のある奴は嫌いじゃねえ。でもなあ、喧嘩を売る相手を間違えちゃいけないって誰かから学ばなかったのか?ああ?てめえの女みたいな顔をグチャグチャにされても文句は言えないぜ?このハニービーモン様の毒針を突き刺してやろうかあ?」
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