暁 〜小説投稿サイト〜
デジモンアドベンチャー Miracle Light
第8話:氷の化身と鎧蜂
[3/7]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
」
「「「…お〜」」」
大輔、ヒカリ、ブイモンが感嘆の声を上げた。
そこにあったのは沢山の雪だるまや城、雪像だったからだ。
チャックモンや子供達の体格故にかなり小さいサイズの作品達だが、大量の数があり、かなり圧倒される。
「まるで雪の美術館みたいだな。でも、どうして俺達にこれを?」
「これ…全部作ってくれたのチャックモンなの」
ブイモンの問いに答えたのは女の子だった。
「これ全部、チャックモンが?」
「うん、僕達…昨日の天気が良くなった時にここで雪合戦して遊んでいたんだ」
確かに昨日は雪や晴れが繰り返し、安定してはいなかった。
つまりチャックモンは昨日の時点では子供達と遊ぶくらいには善良なデジモンだったのだろう。
「と言うより、あなた達もデジモン…チャックモンが見えたの?」
「うん、ママに教えたけど誰もいないって」
ヒカリの問いに答える男の子。
どうやら彼らの親にはチャックモンは見えなかったようだ。
子供達は昨日の天候が穏やかだった時間帯に雪を使った遊びに興じており、その時にチャックモンと出会ったらしい。
チャックモンは見た目通りに氷の力を扱い、力を調節することで、雪を操ることも出来るようで、この作品達は子供達と遊んでいる際に作ったらしい。
「でも、どうしてチャックモンは街を壊そうとしてるんだ?」
現実世界にデジモンが現れると大なり小なり影響があることは知っているが、それにデジモンの人格は関係ないはずだ。
「実はね…」
子供達が当時のことを思い出しながら説明を始めた。
何でも遊んでいる途中で黒い靄のような物にチャックモンが包み込まれ、苦しんだかと思えば次の瞬間に獣のような咆哮を上げて走り去ってしまったらしい。
「………黒い靄ねえ」
ブイモンが空を見上げながら呟く。
チャックモンは何かに操られているのではないかとブイモンは思い始めた。
「ねえ、チャックモンを助けて!!」
自分達ではチャックモンを助けられないが、ブイモンはチャックモンと戦うことが出来る。
しかしブイモンは渋い表情を浮かべていた。
子供達からの頼みが嫌という訳ではない。
ブイモンも大輔やヒカリ同様、お人好しの部類に入る性格をしているのだ。
しかし、黒い靄の正体が分からない以上、チャックモンを助けられるか分からないため、安請け合いは出来ない。
だからブイモンには…。
「…全力を尽くすよ」
子供達の希望に満ちた視線に対してこれだけしか言えなかった。
そして大輔達はチャックモンを捜し始めたのだが、チャックモンの暴走の度合いに応じているかのように雪の勢いは強く、風が大輔達の体力を奪う。
「大輔
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ