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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第7話:3人組
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ん」

「8月17日だよな?」

「うん」

「さっきまで普通に暑かったよな?」

「うん」

「“うん”以外にも何か言ってくれよヒカリちゃん!!混乱してんのかもしれないけど!!」

「段々と雪の勢いが強くなってきたね。今日は早く帰ろうか…ワームモン!!」

「ワームモン進化、スティングモン!!」

ワームモンをスティングモンに進化させ、肩に乗り込むと賢は叫んだ。

「君達も早く家に帰るんだ。風邪引くよ!!」

言った直後にスティングモンは飛び立つ。

行き先は田町の自宅だろう。

大輔とヒカリは寒さに震えながらも急いで本宮家に駆け込んだ。

何せ本来ならまだ暑い時期のために夏服でいきなり真冬並みの寒さが襲ってきただけでなくそれを長時間受けていたら寒いに決まっている。

「お母さーん、大輔とヒカリに温かい飲み物を!!」

慌てて出したのか適当な位置に置かれたストーブの前にブイモンは大輔とヒカリを座らせると、着替えを取りに行く。

「はあ〜、今日は本当に寒いわ。夏なのに吹雪とか…」

「うらあああああ!!」

「ぶっ!?」

乱暴に開かれたジュンの部屋の扉を顔面から受け、壁に激突したジュンは気絶し、ブイモンは数日前に片付けた(大輔とブイモンだけでなく何故かヒカリを巻き込んでまで)はずなのにもう汚くなっている部屋のタンスから昔のジュンの古着を取り出して服に臭いが移る前にヒカリの元に向かうのだった。

「それにしても災難だったわね、大輔にヒカリちゃんも。ブイモンはどうしたの?ブイモンの分のココアも淹れたのに」

「ブイモンならさっきジュンお姉ちゃんのお部屋に向かったよ?」

「ああ、ジュンの古着を取りに行ってくれたのね…」

「お母さん、ジュンの古着持ってきたからヒカリにこれを」

「ええ、ありがとうブイモン。ヒカリちゃん、お風呂沸かしたから入って。今日は家に泊まっていきなさい。お家には私が連絡を入れておくから」

「はあい」

温かいココアをちびちび飲みながらヒカリは頷いた。

「それにしても、真夏なのに雪…か…」

ブイモンは真夏であるにも関わらずに大雪になったことに疑問が尽きない。

「大輔…」

「ん?」

「ヒカリちゃんと一緒にお風呂入る?」

「ふえ!?」

「入るか!!」

母親の爆弾発言にヒカリと大輔が動揺し、大輔は思わず叫んだ。

「冗談よ冗談…半分はね…」

「半分本気かよ…とにかくヒカリちゃん。風呂どうぞ」

「う、うん…」

謎の動悸にヒカリは戸惑いながら風呂場に向かうのであった。

ヒカリが風呂に入って、次に大輔が風呂に入り、最後にブイモンの順で体を温めた後、夕食のうどんを啜る。


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