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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第6話:天才少年
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したんだ。もしかして君達も光が丘に?」

「う、うん…」

「俺とヒカリちゃんも2年前までは光が丘にいたんだよ。ブイモンとは光が丘で会ったんだ。お前も?」

「うん、引っ越す時に兄さんのパソコンから飛び出してきたんだ。」

会話を交わしていくごとに共通点の多さに気付き、自然と会話が弾んでいく。

「私にもパートナーデジモンがいればいいのになあ…」

パートナーデジモンがいないために大輔と賢に対して羨ましそうに呟くヒカリ。

少なくてもヒカリがパートナーデジモンを持つには後1年は待たなくてはならない。

「それにしても田町の一乗寺って、テレビで話題の天才兄弟だっけか?」

包帯で体をグルグル巻きにされてミイラと化したブイモンが記憶を探りながら尋ねると、賢が嫌そうな顔をする。

「ああ、悪い。気を悪くしたなら謝るよ」

「いやいいよ。悪気があったわけじゃないし」

賢はすぐに表情を取り繕ってブイモンに言うと、大輔達に向き直る。

「…ここで会ったのも何かの縁だし、僕と手を組まない?」

「え?」

「手を…?」

思わぬ提案に2人は目を見開いた。

「正直、僕とスティングモンだけじゃ限界を感じていたんだ。スティングモンは接近戦に向いたデジモンだから、どうしても多数相手には不利でね」

「ああ、なるほどな〜」

ブイモンもフレイドラモンのような接近戦で真価を発揮するデジモンに進化するため、賢の悩みはよーく理解出来る。

「大輔、ヒカリ。こいつらと手を組もう。正直今回で痛い目に遭ったし」

完全体が出て来た今、自分達だけで戦うのは限界だと感じたブイモン。

神聖属性のデジメンタルさえ使えれば話は別なのだが。

「話が早くて助かるよ。君達はどうする?」

「うーん、ブイモンに苦労ばかりかけるのもなんだしな、俺もいいと思う。ヒカリちゃんは?」

「え?い、いいんじゃないかな?」

戦うのは大輔とブイモンなわけだし、自分がとやかく言うことでもない。

大輔とブイモンの負担を考えれば賢と手を組むのもありだとヒカリは感じている。

「決まりだね、よろしく2人共」

「「うん、よろしく」」

こうして大輔達はこれから長い付き合いとなる賢との出会いを果たし、これから彼と共に苦難を乗り越えていくことになる。
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