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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第5話:これから
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「え?」

「お母さん?」

疑問符を浮かべる2人に裕子は笑みを浮かべる。

「だって何時もヒカリを送ってくれるしお世話になってるし、何もしないなんて失礼じゃない」

「うーん…」

「食べていけばいいじゃないか大輔。大輔の母さんには俺が伝えといてやるからさ…」

ブイモンが裕子には聞こえないように声を落としながら言うと、大輔は頷いた。

「よーし、おばさん腕によりをかけて作るわよー!!」

「「…………?」」

ブイモンを気付かれないように家に帰しながら、大輔とヒカリは互いの顔を見合わせながら疑問符を浮かべた。

「今日はコロッケだからもう少し待っててね?」

「「はーい」」

「大輔君、一緒にお話しようよ」

「いいよ、ヒカリちゃんの兄ちゃんは?」

「どうせお兄ちゃんは晩御飯にならないとお家に帰らないもん。サッカークラブの人達とサッカーしてるよ」

「サッカーか……」

「?」

「そう言えば最近サッカーボールに触ってないな」

最近忙しいこともあり、サッカーボールに触れる機会が極端に減った気がする。

ブイモンと一緒に戦うのもお菓子作りをするのも自分がやりたいからするのだが。

「大輔君もサッカーが好きだなんて意外かも」

「ヒカリちゃん、それ酷くないかな?」

大輔だって男の子で体を動かしたい年頃だから不思議ではないはずだ。

「ん〜、大輔君って運動よりお菓子とか作ったり考えたりするイメージがあったから……」

「そう言えばヒカリちゃんの前でスポーツやった記憶全然ないなあ……」

ブイモンと一緒にいることもあって何時も家で遊んでたりするのが殆どだからそう思われても仕方ないかもしれない。

「まあ、ブイモンがいるから仕方ないか」

「ブイモンがいるから仕方ないね」

下手にブイモンを外に出して大パニックになるのだけは避けたい。

「ヒカリ〜!!大輔君!!ご飯よ〜!!」

「「はーい!!」」

裕子の呼び掛けに元気良く応えると大輔とヒカリはリビングに向かう。

「「頂きます!!」」

「はい、召し上がれ」

揚げ立てのコロッケを一口サイズに切り分けて口に運ぶと大輔は白いご飯を口に運ぶ。

「美味しい!!」

「良かったわ。お代わり沢山あるからね?」

「はい!!」

美味しそうに仲良く食事をする2人に裕子は笑みを浮かべている。

「あ…トマト…」

ヒカリはコロッケに添えられている千切りキャベツの隣のミニトマトに表情を曇らせた。

噛んだ時の食感と酸味がヒカリは少し苦手であった。

「ヒカリ、好き嫌いは駄目よ?」

「うう…っ」

苦々しい表情でミニトマトを見つめるヒカ
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