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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第4話:炎雷
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た。
「ヒカリちゃん、気付いた?」
大輔も周囲の様子に気付いたのだろう。
街の風景が何時もと違うのもあるが、モノクロモンが暴れているのにも関わらず、騒ぎになるどころか人っ子1人いない。
「う、うん…どうして…」
ヒカリが疑問を言い終わるよりも先にブイモンの悲鳴が響き渡る。
「うわあああああ!!?」
回避しきれず、火球の直撃を喰らったブイモンが吹き飛んで地面に強く打ち付けられ、そんなブイモンに向かってモノクロモンが突進する。
自身の角でブイモンを貫くつもりなのだろう。
「だ、駄目!!」
「ヒカリちゃん!?」
倒れているブイモンの姿がかつてのコロモンと重なったのか、ヒカリはブイモンを守るように抱き寄せた。
モノクロモンは突進を止めずに2人に向かっていき、このままでは2人が死んでしまうと確信した大輔。
「(嫌だ…ブイモンとヒカリちゃんがいなくなるなんて絶対に!!)」
パートナーと友達を守るために大輔は勇気を振り絞って一か八かでもう一度あの言葉を叫んだ。
「デジメンタルアップ!!」
紋章から橙色の輝きが放たれ、ブイモンに伸びていき、光はブイモンに吸い込まれた。
「こ、これは……まさか」
「ブイモン……?」
「ヒカリ、下がっていて」
体から湧き上がる力にブイモンは勝利を確信し、ヒカリを遠ざけた。
「さっきはよくもやってくれたな!!倍返ししてやるから覚悟しろよ!!ブイモンアーマー進化、フレイドラモン!!」
火炎に包まれたブイモンは姿を変え、そこにはブイモンの面影を色濃く残した紅い鎧を纏った紅蓮の竜人が立っていた。
ブイモンの時よりはいくらか巨大化したが、モノクロモンと比べるとかなり小柄だ。
それでも体格差を感じさせない頼もしさが、フレイドラモンの全身から溢れていた。
「お、大きくなった…」
「これがアーマー進化……」
「もう、大丈夫だ。もうやられたりはしない。2人は離れていてくれ」
フレイドラモンは自信に満ちた表情を浮かべてモノクロモンと対峙するとモノクロモンは理性のない瞳をフレイドラモンに向ける。
「……来い!!」
両腕の爪をモノクロモンに向け、鋭く声を飛ばした。
モノクロモンはフレイドラモンの闘志に反応してか、体当たりを繰り出すモノクロモン。
しかしフレイドラモンは跳躍してかわし、モノクロモンを飛び越えるついでに脳天に蹴りを叩き込むと蹴りを受けたモノクロモンは勢い良く地に沈んだ。
「凄い!!」
体格で上回るモノクロモンを物ともしないパワーとスピードにヒカリは興奮している。
「行けえ!!フレイドラモン!!」
「ナックルファイア!!」
両拳に纏わせた炎を
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