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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第4話:炎雷
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やけくそ気味に叫ぶが結果は変わらない。
「……壊れちゃったの?」
「ええ!?そんなはずは…」
ヒカリが紋章とデジヴァイスを指差して尋ねるが、ブイモンも疑問符を浮かべながら困ったようにデジヴァイスと紋章を見つめる。
通常の進化が困難なブイモンからすればアーマー進化はブイモンの唯一の生命線で、アーマー進化出来ないのは非常に厄介だ。
「うーん、今日は諦めて…次にまた…」
大輔がデジヴァイスと紋章を交互に見遣りながらブイモンとヒカリに言った時、こちらに迫る火球を見た。
「危ない!!」
「「わっ!?」」
突き飛ばされたブイモンとヒカリは驚いたが、火球が地面に着弾したのと同時に火球が飛んできた方向を見遣ると…。
「「き、恐竜!?」」
「いや、違う!!あれはモノクロモンだ!!」
そこには鼻先にサイの様な角を生やした鎧竜型デジモンで、角の部分と体の半分を覆う硬質な物質はダイアモンドと同質の硬度を持つと言われている成熟期デジモンである。
「あれもデジモンなの…?」
「ああ、俺よりも一段階上の成熟期デジモン…少しまずいかな?」
アーマー進化さえ出来ればどうとでもなる相手だが、アーマー進化が使えない現状ではかなりの難敵である。
「ブイモン、どうする?」
「どうするもこうするもないよ。あいつと戦って倒すんだ!!」
ブイモンが拳を握り締めて叫んだ。
このままモノクロモンを放置していてはモノクロモンは街を滅茶苦茶にしてしまうため、ここで戦うしかない。
「それにしても何でブイモンと違って半透明なんだろうな…?」
モノクロモンの体は半透明でブイモンのようにはっきりとしていない。
しかし先程の攻撃やモノクロモンが足を動かす度に足音がするのを見ると、どうやら触れることは出来るようである。
「先手必勝!!ブイモンヘッド!!」
ブイモンは一気に距離を詰めて必殺の頭突きをお見舞いする。
モノクロモンの頭部と激突し、そしてモノクロモンから離れるとブイモンが頭を擦る。
「痛〜っ!!」
いくらブイモンの頭が石頭でもモノクロモンの外郭はダイヤモンド並みの硬度だ。
当然敵うわけもなくブイモンは痛みに悶える。
「「ブイモン!!」」
大輔とヒカリがブイモンに駆け寄る前にモノクロモンは口からブイモンに向けて火球を放ってきた。
「うわっと!!」
ブイモンは即座に火球を避けるとモノクロモンは何度も火球を放つ。
すばしっこさならブイモンの方が上だが、一段階上の世代との力の差は大きく、こちらの攻撃は蚊に刺された程度だ。
「ど、どうしよう…」
ヒカリはどうにかならないかと辺りを見回すと周囲の様子がおかしいことに気付い
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