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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第3話:夢の候補
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「ヒカリ、いらっしゃい」
「あ、チビモン。お邪魔してます…」
「おう、それにしても臭い」
チビモンは悪臭を嗅いでしまったためか普段と違って滅茶苦茶不機嫌だ。
「こいつか」
部屋に入って元凶のジュンを見下しながらチビモンの体は怒りでプルプル震えていた。
次第にチビモンの体が光に包み込まれていく。
「チビモン!?」
「チコモンがチビモンに進化したのと同じ…進化すんのか!?」
「チビモン進化、ブイモン!!」
光が消え去り、チビモンはその姿を大きく変えた。
チビモンの面影をある程度残しながらより戦闘…特に格闘戦に秀でていそうな姿に。
成長期への進化を果たしたのは嬉しいが、理由がジュンのだらしなさのせいだから情けない。
「はあああ…輝け俺の足ぃぃいいいっ!!この世の大気を汚染する元凶を蹴り飛ばせっ!!さっさと起きろこの駄姉!!ビクトリードライブシュート!!!」
ブイモンはジュンを、パートナーの実の姉にどこぞのサッカー漫画のような現実では有り得ないドライブシュートを決めた。
猛烈な勢いで錐揉み回転しながらぶっ飛んでいくジュンの体はゴミに埋まり、下半身がゴミから出ている犬神家一族のスケキヨ死体状態に。
「…………」
「ヒカリちゃん、ツッコミ不要でお願い」
「…うん」
ジュンの哀れな姿に思うことが無いわけではないが、自業自得だと思うことがないわけではないので放っておくことにした。
しばらくして……。
「はい、ヒカリちゃん。お待ちどおさま」
「わあ、美味しそう!!」
大輔が出したのはヒカリのリクエストのプレーンクッキーで香ばしいバターの香りが食欲をそそる。
「頂きます」
ヒカリは早速クッキーを1つ口にするとサクサクした食感と程良い甘さにヒカリは笑顔を浮かべた。
「どう?」
「うん、美味しいよ!!」
満面の笑顔を浮かべて食べるヒカリに大輔も笑顔を浮かべた。
隣でチョコレートソースをかけて食べているブイモンに拳骨を浴びせながら。
「私もいつか大輔君にお返しするね」
「え?別にいいのに」
「駄目〜」
ヒカリは近い内に母に何かのお菓子作りを教わろうと考えていた。
自分が一生懸命作ったお菓子を大輔とブイモンが美味しく食べることを考えるだけでワクワクしてきた。
「それにしても美味しい。大輔君、職人さんになれるよ」
「うーん、お菓子職人かー。それもやりたいことでもあるんだよなー。でもラーメン屋も捨てがたいし、将来にやりたいことが沢山あるんだよ」
「ラーメン屋さんかあ…」
大輔とヒカリが会話を弾ませていると、扉から悪臭が漂ってきた。
「痛たたたた……誰よ人を
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