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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第3話:夢の候補
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え…っと……」
隣のチビモンからの熱い視線に言葉を言うことが出来ないヒカリ。
それに気付いた大輔はチビモンの頭を掴んで向こうに放り投げる。
「どんなクッキーがいい?って言うかヒカリちゃんはどんなお菓子が食べたいんだ?」
「あ、クッキーでいいよ。普通の奴がいい」
「分かった…おいチビモン。ヒカリちゃんを睨むなお前」
チョコレートクッキーが食べたかったチビモンは残酷にもプレーンクッキーを選択したヒカリを鋭く睨んだ。
「う〜…」
「ご、ごめんなさい?」
疑問系ながらも一応謝罪したため、チビモンも怒りをある程度収まった。
そして翌日…。
「いらっしゃいヒカリちゃん。」
「お、お邪魔します…!!」
緊張してガチガチのヒカリ。
よくよく考えてみれば異性の同級生の家を訪れるというのは、大事である。
女友達の家に行ったり、自分の家に招いたりした事はあったが、異性の家に行くことがそんなこととは次元が違う問題なのは説明は不要だろう。
「(お、男の子のお家なんて初めて…)」
「あ、そうだ、ヒカリちゃん。俺の部屋は2階にあるから寛いでてよ」
「(む、無理だよお…)」
こんなガチガチに緊張しているのに寛げなんて無茶な話である。
しかし、ヒカリは緊張しながら大輔に言われた通り2階に上がり、2階にある扉を開いて…。
「………きゃああああああ!!?」
扉を開いた先に見えた物はまるで地獄のような光景であった。
あまりの凄まじい光景にヒカリは友達の家であることを忘れて悲鳴を上げてしまった。
「ヒカリちゃん!?どうしたんだ…あちゃあ…」
ヒカリの悲鳴を聞いて何かあったのかと思って飛び出してきた大輔は原因を知って頭を抱えた。
何せヒカリが開けたのは大輔の部屋ではなくジュンの部屋であり、ヒカリが一瞬泥棒が入ったのかと勘違いしてしまうくらいの荒れようだった。
大輔からすれば見慣れた光景だが、ヒカリは初心者なのだから驚いてしまうのも仕方ない。
ジュンの部屋を一言で表すなら人外魔境であった。
そこら辺に転がっているお菓子の空袋やらジュースの空き缶やらが時間経過と共に悪臭を放ち、服やら下着が床に散らばっていると言う有り様である。
「ヒカリちゃん…」
「だ、だだだだだ、大輔君…何、これ…?」
動揺しながらもこの部屋は何なのかと尋ねるヒカリだが、大輔はさらりと答えた。
「俺の姉ちゃんの部屋」
「これが!?」
驚愕しながら辺りを見回すと皺だらけの布団の上で惰眠を貪っているジュンの姿を見て、ヒカリは真実であることを悟る。
部屋から噴き出した悪臭に反応したのかチビモンが隣の…大輔の部屋から出て来た。
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