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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第1話:ヒカリ
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して、ヒカリだけはこの事件をずっと覚えていた。

自分がコロモンを部屋から出してしまい、それが結果的に街の破壊に繋がったと思い込んでしまい、忘れる事が出来なかった。

「はい、次の人ー」

ヒカリの挨拶が終わったのを見て、担任の教師がヒカリの次の子を呼んだ。

ヒカリは早足で自分の机に向かって席についた後に深呼吸するヒカリ。

昔は今より明るい子供だったが、光が丘爆弾テロの騒動で引っ込み思案になってしまったのだ。

次に大輔の番となり、大輔が口を開く。

「俺は本宮大輔です。特技は体を動かしたり、後は簡単な料理…特にお菓子作りとか得意です。みんなとはこれから1年間仲良くしていきたいと思っています。どうかよろしくお願いします」

ジュンから言われた通りの挨拶をすると、クラスメート達から拍手を受ける。

どうやら上手く挨拶が出来たようだと安堵の表情を浮かべた。

教室の物陰に隠れていたチビモンも満足そうに笑みを浮かべている。

「(完璧だったよ大輔)」

「(へへ…姉ちゃんに怒られないで済みそうだ)」

何回も何回も挨拶で練習させられたために、失敗したらまたウダウダ言われそうだと大輔は思った。

挨拶を終えた大輔も自分の席に座ると、隣の席のヒカリの方を向く。

「あ、よろしく八神さん」

「…え?あ、よろしくね」

隣の席のヒカリに挨拶をすると、これからの学校生活に大輔は胸を弾ませたのであった。
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