第5話 第六次イゼルローン要塞攻防戦
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
リューネブルクの死亡フラグが立ってしまう。
…………
ちっとリューネブルク助けに行ってくる。
* * *
同盟軍のローゼンリッター連隊は強襲揚陸艦による非常識な突撃で敵艦に乗り移っての白兵戦を繰り返し、一艦を制圧する都度その通信装置を使用してかつての隊長であるリューネブルクを挑発する。
そして、それは帝国軍中枢部の知ることとなり、12月5日、リューネブルクはミュッケンベルガー元帥に呼び出された。
<リューネブルク>
部屋に入るとミュッケンベルガー元帥、オフレッサー上級大将、ハプスブルク少将の三名がいた。
「儂はな、リューネブルク少将。卿ならずともたかだか一少将の身の上など関わってはおられんのだ」
「!! ……で、小官にどうせよとおっしゃいますか?」
「知れたことではないのかな? 卿を名指しの挑戦だ、卿自身が応じるべきであろう」
「なるほど………」
俺は二度も国を捨てた……今度は国が俺を捨てる。
それほど理不尽な話でもあるまい。
「リューネブルク少将、行く必要はありませんよ」
!!
「ハプスブルク少将、何か言いたいことがあるのかな」
ミュッケンベルガー元帥が不愉快そうに問いただす。
「ええ、リューネブルク少将はここで失うには惜しい人材です。むざむざ敵に殺らせるわけにはいきません。なんでしたら私の艦隊の方に配属してもらっても結構です」
「だが、敵はどうするのだ」
「私の艦隊の宇宙母艦グラーフ・ツェッペリン、ペーター・シュトラッサーの2隻からワルキューレを大量に出し、敵強襲揚陸艦を捕捉します。これで白兵戦においては反乱軍最強の部隊であるローゼンリッターもその力を発揮できずに宇宙の塵となることでしょう。わざわざ敵の土俵に立ってやる必要はありません」
確かに。
いくら精強なローゼンリッターといえども母艦を直接狙われれば白兵戦の強さなど何の意味もない。
「ふむ……まあ、よかろう。だが卿は知っているのかな? リューネブルク少将の妻が………」
エリザベートが……どうしたと言うのだ?
「知ってますよ。その件についても後で私から話しておきます。では」
ハプスブルク少将と俺は部屋を出る。
「何故小官を庇ったのです?」
「以前にも申しました通り、卿の協力が必要だからです。ラインハルト・ミューゼルに対抗するためにも、ローゼンリッターに対抗するためにも」
「………なるほど。ところで、エリザベートがどうかしたのですか?」
「卿の妻、エリザベートがハルテンベルク伯爵を殺害しました。12月1日のことです」
「なに!? それでは………」
「今後、卿の後ろ盾は私が――ハプスブルク公爵家がなりましょう。詳
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ