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銀河転生伝説
第5話 第六次イゼルローン要塞攻防戦
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ーの射程の間の狭い空間を縫うようにしか展開できないため、この時同盟軍はその数の有利を活かせない状態にあった。

ラインハルトは同盟軍主力の先端部を突撃の勢いと巧みな艦隊運動突き崩し、本営へと砲撃を開始する。
同盟軍司令部も負けじと応戦し、その砲火の応酬は激烈を極めた。


――22時10分――

それまでラインハルトとアドルフに武勲を独占されていた帝国軍の諸部隊が突出し出した。

長く伸びきった同盟軍の艦隊を分断して各個撃破する―――このミュッケンベルガー元帥の命令は戦術的には妥当なものであり、細部に拘泥せず戦闘全体を勢いに委ねようとしたのも誤りとはいえなかった。

だが、それは帝国軍の論理でしかない。
帝国軍の突出は、同時にトールハンマーが使えなくなる瞬間でもあるということをミュッケンベルガーは失念していた。
つまり、この状況は同盟軍にとってもチャンスなのである。

事実、同盟軍のグリーンヒル総参謀長はヤン大佐の進言を入れて、この機に予備兵力を投入し一気に混戦に持ち込もうと図った。

第六次イゼルローン要塞攻防戦中盤の特徴は、両軍共に途中から目前の戦術的状況の推移に乗り、本来の構想を見失って混乱を来たした点にあるだろう。
ミュッケンベルガーに冷徹さが備わっていれば、ラインハルトが如何に勇戦しようとこれを無視し、あくまでもトールハンマーの破壊力を持って同盟軍を叩きつぶすべきであった。
だが、ミュッケンベルガーはそれをせず戦況は混戦状態となった。

とはいえ、前回の味方ごとトールハンマーで薙ぎ払われた経験からか同盟軍は全力投入ができず、戦況は互角のまま推移し時間だけが悪戯に過ぎて行った。


<アドルフ>

あ〜あ、やっぱり原作通り混戦になっちゃったよ。

誰があんな混戦の中に突っ込んでいくかってんだ。
帰ろ帰ろ。
そんなのはバカとMの人だけでやってくれ。

「要塞に引き上げる。全艦、撤退しろ」

「引き上げるのですか!?」

「お前……あの中に突っ込みたいのか? 実はMなのか?」

もしそうなら、今後ミュラーとの付き合い方を考えねばならない。

「いえ、小官もあそこに入りたいとは………」

「離れて砲撃しようにも、この混戦ではどうしようもない。もはや我々にできることは何も無いんだよ。ならば、こんな意味のない戦いは早く切り上げ次の戦いに備え体力を回復させておくのも帝国兵士としての務めだ」

おお、俺なんかカッコ良くね?

それより早く帰って先日発売した新作エロゲをやらんと。
そう言えば、この前買ったガ○プラもまだ作ってなかった。

ん? あれ?
何か…何か重大なことを忘れてるような……!!

そうだよ、ローゼンリッターがヒャッハーしだす頃じゃん!
これで
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