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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百四十九話
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、今の俺では気功硬化を使えない。
肉の手足ではないので気功の性質が変わってしまっている。
まだ上手く扱えない。
生身の脚と同じようにサイコシャードの脚が動く。
セルフマリオットとは違う、肉体の感触。
気づけば、すぐ十数メートルに箒の背中が見える。
「箒! 頼んだぜ!」
「わかっているっ!」
パン! と箒の手にバトンを渡す。
刹那、地面が微かに揺れた。
「バカ! 込めすぎだ!」
一瞬、箒の姿がかき消えた。
だが直ぐに現れ、走り出す。
「お疲れ、一夏」
「お前こそな、鈴」
トラックの中に入り、鈴の後ろに座る。
「ねぇ、さっきの箒のって…」
「縮地擬き…かな」
箒にはほんっ…とうに後で言っとかないとな。
アイツデフォルトで剛気功使えるとか言ってたけど、身体能力持て余してるんじゃなかろうか…。
案の定、男子陸上選出より速い速度で箒が戻ってきた。
「おいバカ箒」
「む、バカとは何だバカとは」
「お前だよ。デフォルトで剛気功とか言ってたが、身体能力は把握できてないだろ」
「何を言うか。ちゃんとお前を優しく抱き締めているだろう」
「はぁ…じゃぁ今度体力テストな。鈴も」
鈴にも声をかけておく。
「わかったわよ…」
結局リレーも俺達の団が勝った。
side out
「にゃー」
家に帰り、シャワーを浴び終えた一夏はネコになっていた。
箒はソファーに座り、義肢を外した一夏を愛でている。
「むぅ…箒ちゃんばっかりズルい…」
「にゃー?」
「いいではないか。体育祭で頑張った褒賞なのだからな」
「でも箒ちゃんが勝つのは当たり前だと思うな! ねぇまーちゃん!」
「?」
箒とテーブルを挟んだソファーに腰かける束が、膝の上の円香に同意を求める。
「みゃふぅぅぅ……」
「ここか? ここがいいのか一夏?」
箒が一夏の耳をふにふにと揉む。
「みゃぅぅ…」
一夏がくぁ…と欠伸をした。
「いっ君、寝てていいよ。晩御飯は私とまーちゃんで作るから」
「みゅあぅ……くぅ……くぅ……」
一夏が眼を閉じ、赤子のように眠り始めた。
「さ、晩御飯つくろっかまーちゃん」
「うん!」
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