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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百四十九話
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がり……滑って落ちた。

職員席が凍りついた。

幸いケガは無かったようで、直ぐに起き上がって旗をとって来た。

「先輩、落ちてましたけど大丈夫ですか?」

「問題ねーぜ!」

戻ってきた小柄な(とはいえ俺よりかなり大きい)先輩は、ニカッと笑ってグッドサインを決めた。

「だがよぉ、さっきので遅れちまった…」

事実、俺達のチームは遅れていた。

「大丈夫ですせんぱい! 俺と弾でどうにかしますよ」

第三走者が旗を刺して、戻ってくる。

「後は頼んだぜお姫様!」

呼び方に不満はあったが、第三走者の三年生とタッチし、駆け出す。

他の第四走者は既に登り初めている…

「弾! 勝つぞ!」

弾が人間階段の前、俺の進行方向を遮るように立つ。

先輩が何か言っているが、弾が止めた。

そして、弾は自分の手を握り、中腰になる。

全力を維持したまま、弾が組んだ手を踏む。

「いっけぇぇぇぇぇぇぇ!!! いいぃぃちかぁぁあぁ!」

ぐん! と弾が上体をそらし、手を振り上げる。

その浮遊感の中、自分の下に来た旗を掴み、引き抜く。

空中で三回転し、着地。

「走れっ! 一夏っ!」

「応!」

直ぐ様スタート地点…ゴールへ走り……。












「いいか! あんな危ない事は二度とするなよ!」

体育教官のお説教なう。

あの後、俺達のチームは勝ちはしたが、俺と弾は呼び出しをくらった。

「わかったな?」

「「はい…」」

「行ってよし」

職員席から出て生徒席に戻ると、待っていたのは称賛だった。

そして唐突に始まった胴上げ。

あ、どさくさに紛れてなんかしようとしたホモが処された。

一通り胴上げが終わり、次の競技だ。

「なぁ、一夏。お前あと出るのは?」

「集団演技と学級対抗リレーだな」

「ほぼ同じか…」

俺達二人は基本やる気がない。

出る種目も最低限だ。

なお箒と鈴は腕試しとか言って現在綱引きに参加中…。やめたげてよぉ……。

暫くすると、教員チームとPTAチームが俺らのクラスに惨敗していた。

「あの二人には少し自重させた方がいいんじゃなかろうか…」

「お前が言うなお前が」

「あぅあぅあぅあぅ……」

弾に髪をぐしゃぐしゃにされた。

結局、ウチのクラスが一位だ。

二人が戻ってくると、箒は流れるように俺を膝に乗せる。

「頑張ったな、二人とも」

「当たり前よ! どうせなら勝ちたいじゃない!」

「どうせならっていうか、もう勝ち確定がけどね?」

男女全学年対抗競技と綱引きで一位を取っており、かなりの点差がつ
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