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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百四十九話
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込むようにゴールした。
ずしゃぁっ! って。
おい弾! 大丈夫か! と叫ぼうとした刹那。
「うぉっしゃぁぁぁ!ご褒美げっとぉぉぉ!」
と倒れたまま叫びやがった。
そして擦りむいて血だらけの脚で立ち上がり……
ものっそい笑顔でこちらにグッドサインを向けてきた。
「……あとでちゃんとご褒美あげよ」
救護係の人たちが弾を救護テントに引っ張って行った。
救護テントでは他のクラスメイトが弾の周りに集まって称えている。
そこから暫くして、今度は箒の番だ。
"私にもご褒美寄越せよ"
"一位取ったらな"
弾に妬いたのか、テレパスでなく口パクでのやり取りだった。
「ま、箒が一位取れないはずがないんだけどな」
箒が構え、号砲と共に飛び出す。
男子よりも女子の黄色い声援が目立つ。
って今『お姉様ー!』って叫んだの上級生じゃねぇか…。
そして箒はさも当たり前のように一位を取り、ドヤ顔を見せた。
剛気功をパッシブ展開できるほどに気功に精通しているのだから、身体能力は最早人外の域である。
『それはますたーも同じでしょ? 今のますたーには肉体的疲労なんてないんだから。
それで1000メートル走とかチートだよチート』
『うるせぇ』
『でも事実でしょ?』
その後、男女中距離と女子長距離の後、男子1000メートル走だ。
スタート位置につくと、隣の三年生がぎょっとした目をしていた。
女だとでも思われたんだろうか。
その先輩をよく見る。
たしかこの中学校の陸上部のエースだったはず……。
まぁ、この人を抜かさないようにきをつければいいだろう。
号砲が鳴らされ、スタートだ。
先頭集団の中に混じる。
ペースメーカーはさっきの先輩だ。
400メートルを過ぎた辺りから、徐々に徐々に先輩が集団から抜ける。
それについていかず、先頭『集団』の中程につく。
そのまま二周すると、最後の一周だ。
集団のペースが僅かにあがる。
先頭集団の前方の数人の中に入る。
あと、四分の一。
前方では既に一位がゴールしていた……。
あと六分の一…。
あと………ちょっと…!
目の前で上級生三人がゴールした後、ゴールに飛び込む。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
『随分とわざとらしい呼吸だね』
喧しいぞ。
『いま必要なのは酸素より糖分じゃないの?』
『そこまで使ってねぇよ』
貰った点数カードを得点係のテントのボックスに入れ、如何にも疲れてますといった感じで選手席へ。
ヒョイ、と抱き上げられた。
俺を抱き上げた奴はそのまま椅子に座って俺を膝にのせた。
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