暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】猫娘と化した緑谷出久
猫娘と強化合宿編
NO.077 戦闘と失うもの
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
く殺すときは遠慮なく殺す。それが俺の楽しみだからな」
「御託は十分です。行きます!!」

脚力強化、爪の伸縮化、爪の硬質化。
三つの個性を同時に発動してマスキュラーの周りを高速移動をして時には壁をも伝い、跳ねていきながらも鉄をも切り裂く切り裂き攻撃をマスキュラーに与えていく。
次々と筋線維による肉壁が切り裂かれていくマスキュラー。
だが多少苦悶の表情はするもののまだ余裕がある。
ある程度防御に回っていたマスキュラーだったが、一言。

「軽いな……」
「んな!?」

高速移動もしている最中でマスキュラーはなんと出久の腕を勘で掴んでさらにはそのまま壁へと放り投げて出久を叩きつける。

「……そういえば、お前は情報によれば勝手に体も個性で治っていくんだったよな……? ちぃとサンドバッグにでもなれやぁ!!」
「ッッッッッ!!」

壁に叩きつけられた出久はなんとか腕を交差させて防御の体制に入るが、マスキュラーはそんなものは関係ないといわんばかりに何度も……そう何度も出久に向けて岩壁をも破壊するほどの拳を見舞った……。
それに晒された出久はたまったものではなかったために、何度も激痛による悲鳴を上げる。
壁が邪魔をして抜け出せないから余計にひどい。

「出久お姉ちゃん!!」
「てめぇ! デクから離れやがれやぁ!!」

爆豪は敵わないと分かっていても、それでも幼馴染が傷つけられる光景を容認できなかったために、そしてトラウマが顔を見せ始めてきたために必死の形相でマスキュラーに溜めでも何でもない爆破を繰り返してなんとかマスキュラーを吹き飛ばす。

「デク!!」
「う……」

そこには両腕がボロボロになって防ぎきれなかったのか血を流している出久の姿があった。
だが、それもオートヒールで少しずつであるが回復していっている光景を見て、一応は安堵をする爆豪。

「(そうじゃないだろ!!)」

個性で傷は治るという甘えが爆豪の中の自分を叱咤した。
そんなのは関係なく出久が傷つくことだけでも業腹物なのだからこれ以上出久を戦わせることはできない、と爆豪は決断した。
すぐに洸汰のもとへと出久を運んだ爆豪。
そしてマスキュラーを睨みつけて宣言する。

「これ以上デクを傷つかせねぇ! ここでてめぇをぶち殺す!!」
「かっこいいなぁ……。だが、力不足は否めねーぞ?」
「んなこたぁ関係ねーんだよ! てめぇは今、ここで、俺にぶち倒される! もう決定事項なんだよ!!」
「ば、爆破の兄ちゃん……」
「ガキ。デクを頼んだぞ!」
「う、うん……!」

爆豪の覚悟の表情を察した洸汰は力強く頷いた。

「いいぜ。かかってこいよ! 俺も本気の義眼でいくぜ……ッ!」

そう言ってマスキュラーは懐からいくつもの義眼をあさり
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ