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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十一話 合流 1
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クールダウンをしていたフォワードメンバーも、そちらに目をやる。

「危ないよー、転ばないでね!」

「うん!」

フェイトの注意に答えた途端、ヴィヴィオはパタンと前に転んだ。

「「「「「「あ……」」」」」」

そのタイミングの良さに、フォワードメンバーは思わず絶句する。

「あ!大変!」

フェイトが駆け出そうとするが、

「大丈夫。地面柔らかいし、きれいに転んだ。ケガはしてないよ」

なのはがフェイトを止める。

「それはそうだけど……」

心配そうにヴィヴィオを見るフェイト。

なのははその場にしゃがんで、ヴィヴィオに向かって手を差し出す。

「ヴィヴィオ、大丈夫?」

優しく語りかけるなのは。

「ふぇ……」

顔を起こすヴィヴィオ。転んだ事にビックリして、涙目になっている。

「ケガしてないよね?頑張って、自分で立って見ようか」

「ママ……」

「うん。なのはママ、ここにいるから、おいで」

なのはは決して近づかず、しかしヴィヴィオから目を離さずにいる。

「ふぇ……あ……グスッ……」

ポロポロと涙をこぼすヴィヴィオ。

「おいで」

それでもなのはは動かない。優しく笑って、手をさしのべるだけだ。

「なのは、ダメだよ!ヴィヴィオはまだちっちゃいんだから!」

我慢できなくなったフェイトが走ってヴィヴィオの側に行く。

「あっ……」

なのはが止める間もなく、フェイトがヴィヴィオを抱き上げた。

「よいしょっと」

「フェイトママ……」

「うん、気をつけてね。ヴィヴィオがケガなんかしたら、なのはママもフェイトママも、きっと泣いちゃうよ?」

抱き上げたヴィヴィオを、フェイトは優しく撫でた。

「ごめんなさい……」

「うん」

ベソをかいているヴィヴィオを、フェイトが抱きしめる。

「もう。フェイトママ、ちょっと甘いよ」

困ったような感じでなのはが言う。

「なのはママが厳しすぎです」

フェイトはフェイトで、ダメですよ、と言った感じだ。

「ヴィヴィオ、今度は頑張ろうね」

なのはがヴィヴィオの頭を撫でる。

「うん……」





それまでの一連の流れを見ていたシャーリーとマリー。

「あんな感じです」

シャーリーがそう言うと……

「あぁ、あの二人の子供かぁ……ってえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

疑問が解決したと同時にパニックになるマリー。

「え?え?えぇ!こ、子供?なのはちゃんとフェイトちゃんの!?女の子同士で??」

「え?あ、あの、マリーさん?」

思考回路がブッ飛んだマリーを見て、シャーリーが焦る。


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