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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十一話 合流 1
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してもらわないと、食事もできないくらいにダメージが蓄積している。

平気で話しているように見えて、体内では吐き気の波が打ち寄せている。常人であれば、のたうち回っているかもしれない。

よくよく見れば、顔もやや青ざめているように見える。

「あの、すぐに医務室に行った方が……」

「後で行きますよ。クールダウンやっとかないと、色々面倒な事が起きるんで」

ジト目になりティアナを見るアスカ。その意味を察したティアナの顔が赤くなる。

以前にエリオがクールダウンをしなくて、アスカがフットマッサージを施していた時の騒動を思い出したのだろう。

(アタシは腐女子じゃない!)

心の中で叫ぶティアナであった。





シャーリーとマリーは、フォワードのクールダウンを離れた場所で見ていた。

「うん、みんな良い感じの子達ね」

嬉しそうにマリーが口にする。

「エリオ達ですか?それともデバイスの方?」

「両方!」

シャーリーの質問に、笑って答えるマリー。

「あら?」

そのマリーの視界に、一人の女の子が入ってきた。

「あぁ」

シャーリーもその少女を見て微笑む。

テクテクと歩いてきた少女は、二人に気づくとピタッと止まって、深々とおじぎをした。

「おはようございます」

「あぁ…えと、おはようございます」

何でこんな小さい子がとマリーは思ったが、反射的に挨拶を返す。

「おはよう、ヴィヴィオ」

シャーリーも笑顔でヴィヴィオに朝の挨拶を返した。

「うん。失礼します」

またも深々とおじぎをして、なのは達の元に歩き出すヴィヴィオ。

「あぁ、どうもご丁寧に」

「ころんじゃダメだよー!」

戸惑ってるマリーをよそに、シャーリーは小さく手を振った。

少し遅れて、オオカミ形態のザフィーラが現れる。

「あぁ!ザフィーラ、久しぶり!」

マリーはザフィーラに抱きついて、彼の顎の下をナデナデする。

スキンシップと言えば聞こえは良いが、完全に犬扱いである。

もっとも、当のザフィーラは全然そんな事は気にしていない。

「シャーリー、あの子は?」

マリーは、なのはを見つけて駆け出すヴィヴィオの事をシャーリーに尋ねる。

「えーとですね……まあ、見ていれば分かりますよ」

シャーリーはおかしそうに笑みを浮かべた。





なのはとフェイトを見つけたヴィヴィオは、ニッコリと笑って走り出した。

「ママー!」

嬉しそうにそう呼びかけるヴィヴィオ。

それに気づいたなのはとフェイトが振り返る。

「ヴィヴィオー」

なのはが答えると、ヴィヴィオは両手を広げて満面の笑みを浮かべた。
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