修行U
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リアスは確かな自身の成長に笑みを浮かべ、上空のウィスを見据える。
「魔力をただ放つのではなく、纏う」
どうやらリアスは漸く理解したようだ。
己の力の遣い方に
「これがウィスの言いたいことだったのね?」
ウィスは人知れず笑みを浮かべる。
「正解です、リアス。ただ……
戦闘の最中に前口上や慢心、ましてや気の緩みが許されるのは格上の相手だけだと知りなさい」
途端、倍以上にエネルギー弾が増え、天を覆う。
新たな力の可能性を知り、喜びを感じるのは勝手だが、戦場にて気の緩みは許されない。
出力を上げたこのエネルギー弾は先程のものとはわけが違う。
成長したリアスでも最大出力でなければ対処出来することも困難な代物だ。
「どうやら朱乃もリアスを真似ることで纏うことが出来るようになったようなので、少し修行のレベルを上げることにしましょう」
え、嘘……
「第二ラウンド、開始です」
こうしてリアスと朱乃にとって地獄の第二ラウンドが開始された。
天から倍以上に増えたエネルギー弾が降り注ぎ、大地を破壊していく。
それに対処するのは。リアスと朱乃の2人
彼女達は必死に、正に死に物狂いでリアスは滅びの魔力を、朱乃は堕天使の雷光をその身に纏うことで防御し、相殺し、破壊し、エネルギー弾の嵐の中を突き進む。
しかし、既に満身創痍の状態の彼女達に残された時間は限られていた。
第二ラウンドが開始された数分後に瞬く間に魔力の枯渇に陥り、エネルギー弾の嵐の前に倒れることになった。
本日の修行はこれで終了である。
虫の息の状態の汗だくの彼女達を肩に担ぎ、ウィスは満足気に別荘へと足を進めた。
▲▼▲▼
黙々と食器を動かす音が響く。
本日の修行を終えたリアス達は一心不乱に夜食を口に運んでいた。
一日の殆どを修行に費やし、心身共に限界まで追い込まれたリアス達の身体は酷く飢えていた。
一誠は脇目を振ることなく一心不乱に口を動かし、小猫は既に何十杯も夜食を平らげている。
凄まじい食欲だ。
ウィスは彼女達の背後で静かに佇む。
「皆、お疲れ様」
そんな中、食事を終え、優雅な所作で口元をナプキンで拭き取ったリアスが一誠達を労わる。
「私と朱乃、祐斗はウィスの付きっきりで修行を受けていたんだけど、一誠とアーシアはどうだったかしたら?」
「はい、先ず俺は基本的な身体能力を上げ、神器に耐えうる肉体を目指すために基礎的な筋力トレーニングに励んでいます」
「私も一誠さんと同じ様なメニューですが
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