暁 〜小説投稿サイト〜
天体の観測者
修行T
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状態であり、疲労困憊の状態だ。

 だが、2人の必死の猛攻はウィスに掠りもしない。
 終始ウィスは瞳を閉じた状態にて木場と小猫の猛攻に対処していた。

「喰らいなさい!」
「雷光よ!」

 そんなウィスに上空から攻撃するはリアスと朱乃の2人
 リアスを"滅びの魔力"を朱乃は"堕天使の雷光"を放つ。

 彼女達も木場と小猫の2人と同様にウィスへの攻撃に一切の容赦も感じられない。

 だが、ウィスは軽くデコピンするだけで彼女達の攻撃を掻き消した。

「嘘ッ!?」
「くっ……!流石ですわね……ッ!?」

 リアスは予想外のウィスの対処の仕方に驚嘆する他ない。
 対する朱乃はリアス程ではないがウィスの圧倒的な力に驚愕していた。

 既に彼女達も限界の一歩手前。
 リアスと朱乃の2人は手を大きく震えさせ、肩を大きく上下させ、視界を曇らせていた。
 最早彼女達の目にはウィスの姿は霞んで見えている。

『……!?』

 次の瞬間、木場と小猫の2人と遭対していたウィスの姿が掻き消えた。

 彼女達の背後へと高速移動したウィスがリアスと朱乃の首へと手刀を落とす。
 軽く一振り、それだけで彼女達の意識は暗転した。

「部長、朱乃さん!?」
「くっ……!全く見えなかった……!」 

 リアスと朱乃の2人を両腕に抱え、ウィスは木場と小猫の前へと現れる。
 木場と小猫は再びウィスへと重い身体を引きずり、ウィスへと突貫する。

 身体は既に満身創痍の状態
 だがそれでも2人は自身の限界を越えてウィスへと突撃する。

「はぁっ!」
「シッ!」







「はい、ストップ、ストップ」

 しかし、そんな2人の決死の攻撃はいとも簡単にウィスに受け止められる。
 見れば左手の親指と人差し指を前へと突き出しているウィスの姿が

 その様子からは全くもって自分達の攻撃が効いた様子は見受けられない。
 ウィスは変わらず朗らかな笑みを浮かべるのみだ。

 必死の思いを込めて放った渾身の一撃が指一本で受け止められたことに軽く自信喪失仕掛ける木場と小猫



 お願いだからウィスさん、少しは手加減してあげて



「お2人とも先程と比べると良くなりましたがそれでも動きがまだまだですね」

 ウィスは汗だくの状態の2人に優し気に語り掛ける。

「先ず木場さん、貴方は騎士の速度に頼り過ぎています。その速度にも磨きがかかってきてはいますがそれは至って直線的です。故に貴方の動きを読むのは容易なんですよ。加えて、貴方が魔剣創造(ソード・バース)によって創造した魔剣の構成は酷く脆い。まだまだ魔剣を創造するための創造力が足りていない証拠ですね」

「次に小猫さん、貴方も木
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