幕間劇その1
壊滅した冒険者パーティ×一目惚れした理由と王都への用事
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としてはプレッシャーにもなってた。
「好きでもない相手と結婚させられるのが嫌だったから、一真さんを利用した、んですか?」
「いいえ、それは違います。お父様の事ですから、私が望まぬ結婚などさせなかったでしょう。けれど、婚姻の申し出があった場合些か困った事になります。性格や趣味など私と合わないと判断してお断りをしたとして・・・・周りに正しく受け取ってもらえるか怪しいからです」
「・・・・?ああ、なるほど『魔眼』の所為でござるな?」
「はい。周りからは私の『魔眼』によってその人が結婚相手に相応しくないと判断されたと思うでしょう。何か人としての資質を疑われたと。それは本人のみならず、友人や縁者のような様々な人達に不幸を呼びかねません。一真さんを初めて見た時に自分の相手は『この人だ』と思いました。それが『魔眼』によるものか、一目惚れなのかは分かりませんが、私が『好き』になった事も事実です」
「でもいきなり結婚は早くない?」
「そうでもしないと私と一真さんの縁は切れてしまいます。エルゼさんの言った通り、私達は一国の王女と一介の冒険者。私から何か行動せねばそれ以上の関係にはならないでしょうが、どうやら考え過ぎてたようなのです。身分の違いもですが、一真さんの裏だとプトレマイオス神国王か大公で創造神黒鐡様本人だと言ってました。だから縁が切れようとしても一真さん側から切れないようにしたと」
「色々考えた上での押しかけでもあり、一真殿は既婚者でござるから振り向かせようとしても無駄に終わってしまうかと思うでござるよ」
「後悔する前に納得してしまいましたし、随分前に見せてもらった家族写真?を一枚拝借してきました」
ユミナのポケットに入ってた一枚の写真には俺と奏、息子の優斗と娘の深雪が写った家族写真。見た目が違うのは単に若返りしてるだけ、今後俺が他の子を好きになったとしても側室の一人として迎えるだけだから何も問題ない。
「逆に聞きますけど、皆さんにとって一真さんはどのように思われますか?」
「んー・・・・見た目は私達と変わらないのに中身は修羅場を潜ってきた猛者だと聞いてるし、この前『パレント』のアエルさんに便利グッズを作ってたり新たな新メニューを考えてたり」
「拙者らが思いつかない事を一真殿は知ってて不思議な御仁だと思ったでござる」
「この間、ミカさんの手伝いで『銀月』の帳簿を付けてました。暇だからと言ってスマホやタブレットを取り出して作業してました、私達では使えない道具を使ってやってたので」
「アレはプトレマイオス神国では当たり前に操作できる代物だと言ってました。でも存在すら分からない神国を何故王族だけが知ってるのかずっと不思議に思ってましたけど」
そりゃプトレマイオス神国は元を辿れば別外史にあ
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