第1巻
国王暗殺未遂事件
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は?」
「我が妻の眼を治された織斑一真様です。神の声を聞いて我が屋敷へおいで下さったのでお連れしました。一真さんなら兄上を救ってくれると」
「織斑一真です。この籠手を見れば正体が分かるかと思いますが」
「その赤き籠手と金色の翼と目、間違いなくプトレマイオス神国の大公ではないか!そうか、赤き籠手を持つ者がすぐ近くにいるとはこの事か」
「陛下、赤き籠手と天使のような翼に身に覚えがあるので?」
「将軍、先程陛下が仰ってましたがプトレマイオス神国の大公をしている者は二天龍の片割れを持つ神器『赤龍帝の籠手』を持ち、創造神黒鐡様の力を使える者として王族だけが知ってる事なのですよ」
将軍も噂は知っていてもプトレマイオス神国に関して無知のようだ。その代り黄金の錫杖を持つ女性が語ってくれた通り、アルフレッドはミスミド王国の大使について聞いていた。
国王暗殺の首謀者をバルサ伯爵が拘束してる事、国王を殺す理由はミスミドには無い事は明白である。邪魔者はやはりアイツだが、大使から送られたワインを飲んで倒れたらしく現場を全員が見てたそうだ。
「どんな毒については後回しだ、まずはミスミド王国の大使に会えば分かるかもしれん。俺が使う心眼で嘘か真か分かるのでな」
「そうだな。呼んで来てくれ、レオン将軍」
「は」
いくら主治医でも分からない事もある。様々な毒の検出方法を試したが、ワインから毒は入ってなかったらしいから解毒方法も分からず仕舞いだったと。何も出来ずに苦しんでる国王を見るしか。
回復魔法だと状態異常まで回復出来ないし、もしも俺がここに来なければ今頃死んでたろうに運がよかったと言う者もいるし神のお告げが来たから俺が来れたとか。大使の濡れ衣を着せられては困る。俺らで真犯人を見つけないとな。
「あの・・・・」
「ん?」
「お父様を助けて頂きありがとうございました」
「気にするな、俺の力によって助けられたのならよかった」
歳は俺より下だが、左右の瞳の色が違うからオッドアイか?深々と頭を下げられたが、当たり前の事をやっただけだから気にしないよう言っといた。大使に会う前に籠手と大天使化を解いた後だったが、ユミナ姫は俺の方を見つめ続けてた。
もしや一目惚れでもしたのか?年下も好きだが俺は正直言って大御所のような存在、その時レオン将軍とそれに続くミスミド王国の大使。あれ?あの人ってアルマの姉だっけか。
「オリガ・ストランド、参りましてございます」
「単刀直入に言う。そなたは余を殺すためにこの国へ来たのか?」
「誓ってそのような事はございません!陛下に毒を盛るような事は断じて!」
「だろうな。そなたはそのような愚かな事をする者ではない。信じよう、しかし大使から贈られたワイ
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