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異世界転移した最強の俺、追放されたSSS級冒険者(美少女)を拾う
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怪しい裏路地に入って、少しぐらいなら大丈夫だろうとそこに向かったら、怪しい人物が大量に現れた。
やはり治安が悪い所にはいくべきではない、特にこういった都市では。
そんな教訓を得た俺だがそこでエリカが、
「敵に囲まれているのだから、早く荷物を転送して。まさか全部私にお任せする気?」
「SSS級冒険者の活躍を傍観者としてみてみたい、とは思います」
「……狙いは貴方かもしれないのに?」
「俺、そんな変な活躍はしていないはずなんだけれどな……」
「貴方の常識がこの世界の常識からかけ離れているから、どこかで恨みを買っているかもしれないわよ?」
「それは嫌だな。さて、とりあえず転送だ」
そう俺は呟いて自分の荷物を転送する。
これでルーシー達の荷物は全て転送し終えた。
さて、どうするか。
そう思って俺は周りを見回す。
全体的に顔を布などで隠した人物達が十人以上。
感覚的に魔力を見ると、そこらへんに歩いている一般人よりは高いことが分かる。
しかも剣などの武器も持っていたりする。
これは大変だ、と俺は思いながらエリカに、
「それでどれくらい倒せそうなんだ?」
「……やろうと思えば全員倒せるけれど、面倒なこと全部お任せされるのは私だって疲れるわ」
「じゃあ背中合わせで視界内にある人間たち半分ずつでいいか?」
「……いいわ」
「じゃあそれで。倒す人間を決めておかないと、間違えて当てたりしても困るからな。せっかくから倒しておいてこいつらから情報でもてに入れるか」
そう俺がいって敵を見据えると、その中で特に魔力が強く、俺達を取り囲んでいる人物たちから一歩下がった場所にいる人物が俺に、
「相変わらずの余裕だな。だが、今回の我々は一味違うぞ」
「……どちら様でしょうか」
俺の方を見て、そう告げたこの集団のボスらしき人物。
どうやら俺が目的の人物であったらしい。
だが一定どこで俺はそんなこういった人物から狙われるようなことをしたのだろうか? と俺が思っていると、
「覚えていないというのか!」
「あ、はい。……もしや他の人物とお間違えになられているのではないでしょうか」
そう俺が言い返すとそのボスである人物が、
「よくもぬけぬけとそんなことを言えるな。あの、魔力が噴き出す竜の住処で、あの竜を倒しその力を手に入れようと画策した我々を邪魔したではないか」
それを聞いて俺は、既に記憶のはるか彼方に放り出した内容を思い出した。
「そういえば変な邪教集団が、温厚で知られている“マナカの森”の蒼い
竜
(
ブルードラゴン
)
を倒して竜の角と魔石を手に入れようと画策していたな。丁度竜の力が弱まる日だったが……ちなみにあの竜は人間と穏やかに共存していて、竜の鱗なども
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